COOLPIX S3は薄型で人気のあるCOOLPIX S1をベースに600万画素化したモデルである。COOLPIX S1はCOOLPIX S3と同じ形状で、510万画素のCCDを搭載している。COOLPIX S2も同様のデザインだが、前面にスライドカバーがあるので、見た目は少し異なり、こちらは日常生活防水機構を搭載している。
先日発表されたCOOLPIX S4はデザインも光学系も異なるが、そのほかのCOOLPIX Sシリーズはどれも同様の屈曲光学系を採用している。35ミリ判換算で35〜105ミリの光学3倍ズームレンズだ。レンズ部にはCOOLPIX S1と同様に電源のOn/Offで自動開閉するカバーがある。
サイズは約89.9×57.5×約19.7ミリとコンパクト。最近ではこのクラスのカメラが各メーカーからいろいろ発売されているが、小さすぎない持ちやすい大きさで横並びといってよいだろう。厚みは19.7ミリと標準的か、やや薄いほうである。ただ、突起物がほとんどないため、実際には数値以上に薄く見える。
本体は角を丸めた柔らかいデザインだ。気になるような突起部はないので、ポケットやカバンの中でほかのものに引っかかるようなことはない。今回テストした機種はノーブルワインという色だったが、落ち着きのあるきれいな色だった。ボディは金属と樹脂を組み合わせたものだが、前面部などの目立つ部分に金属が使われているため、うまく高級感を出している。
背面液晶モニターは2.5インチの大きいものを搭載している。液晶モニターの画素数は約11万画素とこのクラスとしては一般的だが、とくに見にくいと言うこともなく、太陽下でも見やすかった。
メモリはSDメモリーカードだが、12Mバイトの内蔵メモリも搭載している。メモリーが足りなくなったときなどに便利だ。
バッテリーは専用のリチウムイオン充電池を使用。CIPA準拠の使用法で約190枚撮影できる。充電はACアダプターを直接接続するほか、「COOL-STATION MV-11(B)」というドッキングステーションを使っても充電可能だ。USBケーブルの使用やテレビへの出力はCOOL-STATION MV-11(B)を使って出力する必要がある。
本体背面には三脚穴が装備されている。薄型のコンパクトデジタルカメラには三脚穴が装備されないものもあるが、夜景や屋内では三脚を使ったほうが失敗が少ない。三脚穴の位置は本体の中央からややレンズ側にあるので、使いやすかった。
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