フラットディスプレイ(FPD)の専門展示会「FPD International 2005」がパシフィコ横浜で開幕した。今年は過去最大規模の350社超が出展し、とくに台湾や韓国のメーカーが意欲的な技術展示を行っている。
専門展示会だけあって、会場内は大画面だらけ。中でも目立っていたのがサムスン電子が展示した82インチLCDパネル。その横には、40インチ有機ELディスプレイが並べられ、この一角は常に人だかりができていた。
台湾のパネルメーカーであるCMO(Chi Mei Optoelectronics)は、56型のQuad HDTVを参考展示。1244×670ミリのアクティブエリアに3840×2160ピクセルを詰め込んだ超高精細画面に驚かされる。画素ピッチはわずか0.324×0.324。当初は特定用途向けのディスプレイとして販売する計画で、デモ画面には、風景などに混じってCTスキャン画像や高精細CGが含まれていた。
一方、国内の大手セットメーカーは「CEATEC JAPAN」の直後とあって展示内容にあまり変化はない。松下電器産業はフルHD対応の50V型PDPがメインで、シャープは「デュアルビュー液晶」と「ベールビュー液晶」をプッシュ(ただしベールビューはCEATEC未出展)。100万:1のコントラスト比を持つ「メガコントラスト液晶」のデモには長い列ができている。パイオニアは“PURE Black Panel”採用のTVセットと外販用モジュールを展示していた。CEATECを見逃してしまった人は要注目だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR