DVDドライブは、メーカーが変更されたものの、スペック上の差はない。DVD-R、DVD-RW、DVD+R、DVD+RW、DVD-ROM、CD-R、CD-RW、CD-ROMの再生に対応する。このほか、前面には外付けHDDが接続できるUSB2.0ポートも備える。
HDDを入れるドライブベイは、正面向かって左側。カバーを開けてみると、中にダミーの蓋が装着されていて、それを取り去ると、奥の方に見慣れたIDEインタフェースが見えた。ここにオプションのリムーバブルディスクケースを使い、HDDを挿入するわけだ。
背面を見ると、インタフェース類が充実していることがわかる。映像出力端子は、コンポジットビデオ、Sビデオのほかに、コンポーネントとD4の両方を装備。さらにDVI-DやSCART端子も備えた。音声出力は、コンポジットステレオのほか、光(角型)と同軸のデジタル出力が利用できる。
筐体と同じく、大きく変わったのがリモコンだ。従来は細長いスティックタイプのリモコンだったが、今回は全体的に緩やかなカーブを描き、手に馴染む形状。片手で持ったとき、ちょうど親指のあたりに方向キーがあって扱いやすい。
また、DVX-600のリモコンではカバーの下に隠されていたボタン類を表面に出したことで、使い勝手も向上した。たとえば、解像度が低い動画ファイルを再生するときなどは、DVX-600ではいちいちカバーを開け、画面サイズを変更しなければならなかった。なぜ、このボタンがカバーの中にあるのか不思議だっただけに、嬉しい改善といえそうだ。
本体前面にはHDD専用ベイが設けられており、別売のカートリッジにセットした3.5インチのHDDを専用ベイに装着すれば、記録した動画ファイルを再生できる。カートリッジの価格はオープンで、「DVDirect」の販売価格は1980円。市販のアダプタを使って2.5インチHDDを内蔵することもできる。
HDDのフォーマットは、FAT16/32を使用する。製品発表時にはNTFSもサポートするとしていたが、こちらは出荷に間に合わなかった模様。同社に確認したところ、2006年1月に予定されているファームウェアアップデートでNTFSサポートを追加する計画だという。なお付属のCD-ROMには、HDDフォーマットツールの「SwissKnife V3」が収録されており、HDDのパーティション設定およびFAT16/32/NTFSによるフォーマットが簡単に行える。
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