基本スペックをおさらいしておくと、DVDドライブ部はDVD-R DL/DVD-R/DVD-RW/DVD-RAMに対応し、ぞれぞれ最大4/16/6/5倍速(PC表記)のダビングが可能。DVD-RとDVD-RWでは、DVDビデオとDVD-VRの両フォーマットのダビングに対応する。デジタル放送のダビングは、DVD-VRフォーマットが必須となるため、DVD-R DLへのデジタル放送のダビングは行えない。
入出力端子は、HDMIとD端子、コンポーネント出力を備え、D4出力までサポート。前面と背面に備えるi.Link端子は機能が異なり、前面はDVカメラからのダビング用、背面はMPEG-2 TS入出力用となっている。TS録画した番組をD-VHSデッキへムーブしたり、D-VHSデッキで再生した映像を本機経由で出力することも可能だ。なお、これらの機能は「RD-XD91」でもほぼ共通となっている。
「RD-X6」だけが備える機能もある。前面のUSB端子にはBluetoothアダプタを接続できるほか、ファームウェアのバージョンアップにより、USBキーボードも接続可能になる予定。また、「DLNA」準拠のメディアサーバ機能も持ち、コピーコントロールされていない録画番組を配信可能だ。今回は検証はできなかったが、たとえばDLNAクライアント機能を持つ同社の液晶テレビ「LZ150」シリーズなら、離れた部屋に設置してあってもLAN経由で「RD-X6」で録画した番組を再生できる。
また、PCでは従来から「ネット de モニター」機能を使って「RD-X6」で録画した番組を再生できたが、MPEG-1へ変換するため、画質の低下を伴っていた。しかし、DLNAクライアントを利用すれば、画質の低下なしで視聴できる。デジタル放送の録画番組を配信できないのは残念だが、これを可能とするDTCP-IPを実装しても現状ではクライアントが非常に限定されるため、仕方ない部分だろうか。ただ、今回の機能アップにより、「ネット de モニター」がデジタル放送にも対応するためのベースが見えてきたともいえる。
同世代のスタンダードモデルとなる「RD-XD91」「RD-XD71」と同様、「RD-X6」も新GUIを採用した。ハイビジョン対応テレビとの接続を前提にしたことで情報量を拡大し、課題ともいわれていたGUIの動作レスポンスも大幅に改善。リモコンも変更された。新GUIやリモコンについては「RD-XD91」のレビューで触れているので、こちらも参照してほしい。
録画ユニットは「R1」「R2」「TS」の3つがあり、録画予約単位で任意に選択できる。注意したいのは、「R2」はデジタル放送のMPEG-2録画に利用できない点。これはアナログBSチューナーを内蔵したRDシリーズの「W録」機と同じ制限と思えばいい。前面のi.Link端子を用いたDVカメラからのダビング、画質指定のダビング、ラインUダビングなどもサポートするのは「R1」のみで、それぞれの作業実行前に録画ユニットを「R1」に切り替えておく必要がある。もちろん、録画予約時は実際に予約録画が実行できない組み合わせでの予約は行えないので(録画ユニットを「TS」か「R1」に強制的に切り替える指示が出る)、大きな制限とはいえない。
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