ボディは、ブラックの樹脂外装を採用。安っぽさを感じさせない質感があり、内部のフレームには軽量ながら頑丈なステンレスを使用する。デザインは従来の*ist DLと同じだが、カラーリングを若干変更し、液晶パネルや液晶モニターの回りの色がシルバーになった。
ファインダーは*ist DLと同じくペンタミラー方式で、視野率は96%、倍率は0.85倍となる。上位機の「*ist DS」や「*ist DS2」が採用するペンタプリズム方式のファインダーに比べると少し見劣りするものの、特に見えにくいというほどではない。*ist DLに比べると、ファインダー下部の情報表示が約20%大きく表示されるようになった点はありがたい。
液晶モニターは2.5型の低温ポリシリコンTFTで、画素数は約21万画素だ。表示が明るく、屋外でもまずまずの視認性がある。ただし、少々明るすぎるせいか、液晶のポストビュー表示を基準にして撮ると、実際にはやや暗めに写っているケースがあった。そこで、わたし自身は液晶の明るさをマイナスに設定して使用するようにした。
ユニークな新機能としては、デジタルプレビュー機能がある。これは、電源レバーを右に回すと、いったんシャッターが切れ、液晶モニターに画像が表示される機能のこと。実際の撮影とは異なり、その画像は保存されない。撮る前に、ピントが合う範囲や構図、明るさ、発色などをチェックしたい場合に役立つだろう。カスタムメニューの設定から、一般的な光学プレビューにも変更できる。
デジタルフィルタ機能も強化された。これは、撮影した画像に対して補正を施し別途保存する機能。白黒、セピア、ソフト、スリムに加え、±8段階の明るさ調整が可能になった。いずれもレタッチソフトを使えば簡単にできる補正だが、カメラ内で行える点がミソだ。画像をそのまま印刷したり、人にあげたりする時に利用するといい。
そのほかの機能としては、秒間2.8コマの連写、露出のオートブラケット、スポット測光、ストロボ光量補正、長時間露光時のノイズリダクションなどに対応する。別売のリモコンやケーブルスイッチを使って遠隔撮影ができるのは、用途によっては有効だろう。
感度は、オートのほかISO200/400/800/1600/3200を選択できる。オートを選んだ場合には、明るさに応じて自動的に感度が上がり、その上限をISO400/800/1600/3200のいずれかにセットできる。画質重視の場合は上限をISO400か800にし、ぶらさないことを優先するならISO1600や3200にセットするのがお勧めだ。
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提供:ペンタックス株式会社
制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2006年3月31日
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