ITmedia NEWS >

ペンタックス「*ist DL2」――シンプル操作で機動力の高い6万円のデジ一眼(2/4 ページ)

» 2006年02月28日 00時00分 公開
[PR/ITmedia]
PR

2.5型の大型液晶とペンタミラーのファインダー

 ボディは、ブラックの樹脂外装を採用。安っぽさを感じさせない質感があり、内部のフレームには軽量ながら頑丈なステンレスを使用する。デザインは従来の*ist DLと同じだが、カラーリングを若干変更し、液晶パネルや液晶モニターの回りの色がシルバーになった。

 ファインダーは*ist DLと同じくペンタミラー方式で、視野率は96%、倍率は0.85倍となる。上位機の「*ist DS」や「*ist DS2」が採用するペンタプリズム方式のファインダーに比べると少し見劣りするものの、特に見えにくいというほどではない。*ist DLに比べると、ファインダー下部の情報表示が約20%大きく表示されるようになった点はありがたい。

 液晶モニターは2.5型の低温ポリシリコンTFTで、画素数は約21万画素だ。表示が明るく、屋外でもまずまずの視認性がある。ただし、少々明るすぎるせいか、液晶のポストビュー表示を基準にして撮ると、実際にはやや暗めに写っているケースがあった。そこで、わたし自身は液晶の明るさをマイナスに設定して使用するようにした。

photo ファインダーは、下部の情報表示が*ist DLよりも見やすくなった。ピントが合うと、電子音が鳴り、下部の合焦マークが点くが、スーパーインポーズの表示はない。価格重視のための割り切りだが、慣れれば問題はない
photo 小型軽量ボディの低価格機ながら2.5型の大型液晶モニターを搭載。操作ボタン類はシンプルにまとまっていて、すぐに把握できる。特に、感度やホワイトバランスを素早くセットできるFnボタンが便利だ
photo 筆者の大きな手にも持ちやすい形状のグリップ。標準ズーム「DA 18-55mm F3.5-5.6AL」を付けた場合のバランスもいい
photo 「*ist D」シリーズに共通した特徴は、電源に単三形(リチウム、アルカリ、ニッケル水素)電池4本を使えること。旅行など外出先でも入手しやすいのがうれしい。またリチウム電池「CR-V3」(左)2本も使用可能。その場合の電池寿命はCIPA準拠で約850枚
photo 記録メディアにはSDメモリーカードを採用。SDメモリーカードのコンパクトデジカメと併用するユーザーにはありがたいはず

デジタルプレビュー機能を新搭載

 ユニークな新機能としては、デジタルプレビュー機能がある。これは、電源レバーを右に回すと、いったんシャッターが切れ、液晶モニターに画像が表示される機能のこと。実際の撮影とは異なり、その画像は保存されない。撮る前に、ピントが合う範囲や構図、明るさ、発色などをチェックしたい場合に役立つだろう。カスタムメニューの設定から、一般的な光学プレビューにも変更できる。

 デジタルフィルタ機能も強化された。これは、撮影した画像に対して補正を施し別途保存する機能。白黒、セピア、ソフト、スリムに加え、±8段階の明るさ調整が可能になった。いずれもレタッチソフトを使えば簡単にできる補正だが、カメラ内で行える点がミソだ。画像をそのまま印刷したり、人にあげたりする時に利用するといい。

 そのほかの機能としては、秒間2.8コマの連写、露出のオートブラケット、スポット測光、ストロボ光量補正、長時間露光時のノイズリダクションなどに対応する。別売のリモコンやケーブルスイッチを使って遠隔撮影ができるのは、用途によっては有効だろう。

 感度は、オートのほかISO200/400/800/1600/3200を選択できる。オートを選んだ場合には、明るさに応じて自動的に感度が上がり、その上限をISO400/800/1600/3200のいずれかにセットできる。画質重視の場合は上限をISO400か800にし、ぶらさないことを優先するならISO1600や3200にセットするのがお勧めだ。

photo シャッターボタンの回りに電源レバーがあり、このレバーがプレビュー機能の働きを兼ねる。ストロボはポップアップ式の内蔵タイプのほか、上部のホットシューに外部ストロボを装着できる
photo 「風景」モードで撮影した元画像に対して、デジタルフィルタの「ソフト」と「明るさ調整」を適用した。霧がかかったようなイメージになった。中国重慶にて
photo 「風景」モードを選び、最低感度のISO200で撮影。画素数は有効610万画素と特に細かくはないが、遠景の細部まできっちりと表現できた
photo 夕方だったので、ぶれ防止のためシャッター速度を1/30秒に、感度をオートにセット。結果的には最低感度のISO200になったが、仮にこれ以上暗い場合はシャッター速度はそのままで、感度が自動的にアップする
photo 室内で動きのある被写体を撮るため、感度のISO1600に設定。ホワイトバランスは電球にセットした。それなりにノイジーになるとはいえ、大きな問題はないだろう
photo 同じくISO1600で撮影。ちょうど光が反射した像の部分にはハレーションが生じているが、ハイライトからシャドーまでがきれいに描写できている
photo 最高感度のISO3200で撮影。最近は高感度対応のコンパクトデジカメが増えているが、高感度時の画質では、やはりデジタル一眼レフ機が1枚も2枚も上だ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.


提供:ペンタックス株式会社
制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2006年3月31日