松下電器産業では、これまでにも数機種のDVDカメラを発売してきたが、いずれも日立製作所がリリースしたものと実質的に同じ製品だった。すなわち、共同開発というスタンスである。今回紹介する「VDR-D300」は、同社が初めてオリジナルで開発を行ったDVDカメラだ。
“新DVDムービー”「VDR-D300」には、同社がDVカメラ分野で熟成させてきた技術が注ぎ込まれている。まずは3CCD方式の採用。今回、DVDカメラのラインアップが一新されたことで、同社の現行ビデオカメラ(SDビデオカメラも含め)は晴れて、全製品で3CCD搭載ずみということになる。DVD記録ではMPEG-2圧縮を行うため、同じ3CCD搭載のDVカメラと比較すると、最終的な品質において不利なことも否めないが、それでも、搭載によるメリットは大きいといえる。もちろん、ジャイロセンサーによる光学式手ブレ補正機構も内蔵ずみだ。
操作周りに関しても、従来のDVDカメラからは全面的に変更された。1世代前のDVカメラ(NV-GS150/250)で導入し、現行製品にも継承されている操作系、“ワンタッチナビゲーション&ジョイスティックコントロール”を採用。操作の中心となるのは、モードダイヤルに一体化された小さなジョイスティックである。もちろん、同時期に発表された新型DVカメラ「NV-GS300/500」と同じく、「オートレンズカバー」(NV-GS500は非搭載)「新・簡単ON/OFF」「うっかり撮り防止」「ヘルプモード」も搭載している。
本体のサイズは幅63×高さ87×奥行138ミリで、質量は約585グラム(使用時は約647グラム)。幅は少しあるものの、新たに3CCDや光学式手ブレ補正を搭載しつつ、高さや奥行きは従来機種ともほぼ変わらないわけだ。
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