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» 2006年03月13日 22時06分 公開

レビュー:“録り逃し”を防ぐソニーの新3 in 1――「RDR-VH85」 (1/4)

ソニーからVHS一体型DVDレコーダーの新モデル「RDR-VH95」「RDR-VH85」が登場した。デザインを旧モデルからほぼそのまま継承するなど一見派手なモデルチェンジではないが、機能面では多くのアップデートが見られる。

[坪山博貴,ITmedia]

 ソニーから登場した「RDR-VH95/85」は、DVDドライブ、HDD、VHSデッキを搭載する“3 in 1”レコーダーだ。2つの地上波アナログチューナーとBSアナログチューナーを内蔵し、HDDまたはDVDとVHSで2番組同時録画が行えるベーシックな仕様。2製品は姉妹製品となっており、異なるのは内蔵HDD容量のみだ。今回は下位モデルとなる「RDR-VH85」を試用した。

photo 今回試用した「RDR-VH85」。上位モデルとなる「RDR-VH95」との違いは内蔵HDD容量のみで、デザイン面も共通。最新の「スゴ録」ではスリム化の流れもあるが、さすがに3in1レコーダーは高さも95ミリと平均的。「午前」「午後」が日本語表示されるディスプレイは、いかにもファミリー向け製品という印象だ

 デザインは旧モデルとなる「RDR-VH83」のスタイルを継承しており、3 in 1レコーダーとしては可もなく不可もなくといった所。本体の操作系はDVDドライブとVHSデッキのイジェクトが独立している以外は1系統で、メディアを選択して操作するシンプルなタイプになっている。前面下部はカバー内にAV入力や操作ボタン、DV入力なども備えるが、こちらもミニマムな構成だ。

photo 右側にはDVDドライブと、操作メディアの切り替えボタン、基本操作系のボタンを備える。カバー内にはDV入力端子も装備
phto 左側にはVHSデッキと電源ボタン、カバー内にAV入力を装備。VHSデッキ部のカバーのロゴを見ればわかるとおり、Hi-Fi仕様だがS-VHS簡易再生機能であるSQPBには対応していない。イジェクトボタンは左右両端でVHSデッキとDVDドライブで独立している

 スペックをおさらいしておくと、アナログ地上波チューナーとアナログBSチューナーを備えたHDD+DVDレコーダーに、アナログ地上波チューナーを備えたVHSデッキが合体した形。アナログBSチューナーからの録画はHDDまたはDVDへのみとなる。デジタルチューナー非内蔵タイプの製品では良く見る構成だ。VHSデッキ部は「SQPB」にも対応していないので、S-VHSモードで録画したVHSテープは正常再生が行えない。もっともS-VHSのライブラリをDVDへ、といった理由で3 in 1レコーダーを購入する人はそろそろ減ってきているだろうから、マイナス材料とする人は多くないだろう。

 DVDドライブ部は録画、ダビング可能なメディアがDVD-Rで最大8倍速書き込み、DVD-RWで最大6倍速書き込み(速度はPC表記)と旧モデルから変更はない。ただし、DVD-RがCPRMメディアに対応し、デジタル放送を録画したコピーワンス番組もDVD-Rへのダビングが可能になった。また、カートリッジレスのDVD-RAMの再生にも対応するなど、録画再生ともにDVDメディアの対応度をいっそう充実させている。

 もともとDVD+R/DVD+RWメディアの再生も公式にサポートしているため、DVDメディアの再生互換性は高い方になるが、DVD-R DLメディアの再生に関しては非サポートだ。なお、DVDドライブでDVD-Rが最大8倍速、DVD-RWが最大6倍速書き込みというスペックの製品はちょっと考えにくいので、恐らくはDVD-Rへの書き込み速度は意図的に8倍速に抑制しているのだろう。実際16倍速書き込みは外周部の書き込み品質の不安や、動作音が大きいといった課題も抱えているので、あえて8倍速書き込みに抑えるのも民生機では正解かもしれない。

photo DVDトレイはメディアを真上から出し入れできる所までスライドする。DVD-RAMの再生には対応したが、カートリッジメディアには非対応だ

 入出力端子は、HDD/DVD/VHS共用のAV出力が1系統、入力が2系統(内前面1)となり、入力のみS端子をサポート。HDD/DVD専用の出力としてS端子、D端子(D2対応)と音声出力、光音声出力を備える。D端子はともかく、S端子までVHSからの出力が行えないのはちょっと疑問だが、そういったことをあまり気にしない層をターゲットにしているのだろう。なお、HDD/DVDユニット使用中に外部入力としてVHSを選択すれば、VHSデッキの再生をS端子、D端子へ出力することも可能だ。この点は初期の3 in 1製品と変わらない。

photo 出力に関してはVHSデッキ部が映像はコンポジット出力のみと、初期の3in1レコーダーの課題をそのまま引きずっている仕様。今時のテレビのAV入力には「S端子+音声」といった組み合せも存在するので、ちょっと不便を感じるかもしれない
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