基本のユーザーインタフェースは“XMB”導入前のスゴ録シリーズに準じるものだ。ほとんどの操作を4つの方向キーと「決定」「戻る」ボタンで操作でき、モノトーンの品の良い画面構成となっている。基本的な操作体系は「スゴ録」流の物だが、「おまかせ・まる録」といった自動録画機能は備えないため、メニュー構成などはVHS非搭載の「スゴ録」シリーズとは異なる。
電子番組表は「Gガイド」を採用した。最大7チャンネル/1時間分を一覧できるスタイルで、一覧性よりは情報量重視といった印象。15分、10分といった放送時間の短い番組でも見落としにくい。検索機能も備えており、細かいジャンル指定も可能なジャンル検索にくわえてキーワード検索も備えた。キーワードは最大8件を保存しておけるので、お気に入りのタレントの出演している番組を録り逃したくない、といった場合にはキーワード検索を活用すると良いだろう。
録画予約は、HDD/DVD、VHSを一括管理するタイプで、録画予約時の操作も同じ。録画予約の項目で録画先にHDD/DVD/VHSのいずれかを選択するだけでいい。ただし、録画時間の重なる録画予約を行おうとした場合に空いているユニットに自動で割り振るといった機能は持っておらず、先に予約された録画予約を取り消して新たな録画予約を有効にするか、新しい録画予約を取り消すかしか選択できない。
実際、HDD/DVDへの録画とVHSへの録画を同列に扱わない人も多いとは思うが、「空いているユニットに録画する」という選択肢があっても良いのではないだろうか。なお、HDD/DVDの録画予約をVHSへ、VHSの録画予約をHDD/DVDに切り替えることは可能で、電子番組表上でも録画予約は確認できるので、必要に応じて録画ユニットを入れ替える作業も比較的容易だ。
新機能となるのが、スポーツ中継の延長に対応する「スポーツ延長予約」、毎週予約で録画するドラマなどの放送時間拡大に対応する「ドラマ延長予約」だ。「スポーツ延長予約」は、録画予約時にプロ野球中継などによる放送時間遅延の可能性を検出すると、真っ先に録画延長の設定画面が表示される。このとき、30/60/90分の中から録画延長時間を選択するスタイルだ。
「ドラマ延長予約」は、放送時間枠の拡大にのみ対応しており、開始時間の変更などには対応しない。今時は連続ドラマでは最終回のみ15分、30分延長といった場合が多いため、もっとも撮り逃しが多いパターンはカバーされている。機能的にはようやく……といった感もあるし、「ドラマ延長予約」もほかの「スゴ録」が備える「番組追従録画」ほど高度ではないのだが、旧モデルまではこういった番組延長に対する対応がまったくサポートされていなかっただけに、機能追加された意味は大きい。
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