前編に引き続き、松下電器産業の「ビエラリンク」対応機器を試用した。今回は対応機器を一緒に借りることができたので、32インチ液晶テレビ「TH-32LX600」、デジタルAVコントロールセンター「SU-XR57」、そして5.1chスピーカーセットの「SB-TP80」を組み合わせてみた。また、最後に前回時間の都合で検証できなかった「DMR-EX350」のDVDダビング性能にも触れておこう。
「ビエラリンク」は、対応するDVDレコーダーとテレビ、もしくはAVセンターをHDMIケーブルで接続するだけで相互連携が可能になるというもの。リモコン操作も1つに集約できる(関連記事)。2006年春モデルの最大のウリといえる新機能だ。
ただし、高度な連携を実現するというよりは、どちらかといえば配線まで含めて“本格AV環境を手軽に実現する”ためのもの。導入の敷居を下げるという意味で、松下電器産業らしい使い方だと思う。
ビエラリンクの特徴は、DVDレコーダーとテレビをHDMIケーブル1本で接続するだけで、映像と音声、制御信号までを送受信し、相互にコントロールできること。「SU-XR57」を利用する場合にはDVDレコーダーとテレビを「SU-XR57」にHDMIケーブルで接続する。あとは「SU-XR57」にスピーカーを接続すれば、“AVシステムのできあがり”だ。操作は「SU-XR57」付属のリモコンに集約できる。
「SU-XR57」は、フロント×2、センター、サラウンド×2、サラウンドバック×2の計7チャンネルで各100ワット(6オーム)分のパワーアンプを内蔵している。パッシブスピーカーを接続するだけで5.1chサラウンド再生が可能だ。デコーダーはドルビープロロジックIIx、ドルビーデジタルEX、DTS-ES、DTS96/24とDVDビデオで採用されているマルチチャンネル再生をそつなくサポート。配線のやっかいなリアスピーカー向けにワイヤレススピーカーキットも準備されている。
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