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松下、デジタルチューナー標準装備のAVカーナビ 新「Strada F」

» 2006年05月11日 16時30分 公開
[渡邊宏,ITmedia]

 松下電器産業 パナソニック オートモーティブシステムズ社は5月11日、HDD搭載カーナビゲーションシステム「Strada F」の新製品を6月15日より順次販売開始すると発表した。用意されるのはインダッシュタイプの「CN-HDS960TD」、2DINタイプの「CN-HDS940TD」、オンダッシュタイプの「CN-HDS910TD」で、価格はCN-HDS960TDとCN-HDS940TDが35万4900円、CN-HDS910TDが34万4400円。

photo CN-HDS960TD

 新製品はいずれもアナログチューナーに加えて、地上デジタル放送チューナーを標準搭載。12セグ/ワンセグいずれのデジタル放送も車内で楽しめる。チューナーは外付けタイプで、同社が今年3月に発表した「TU-DTV20」とほぼ同等だが、タッチパネルから選局や12セグ/ワンセグ切り替えといったチューナーの各コントロールが行えるほか、リモコンも1つにまとめられ、操作性が向上している。

photophoto ナビ機能とテレビ機能と1つにまとめたリモコン(左)。CN-HDS960TDと標準装備の12セグ/ワンセグ対応デジタルチューナー。デジタルチューナーの機能はTU-DTV20とほぼ同等だが、タッチパネル入力への対応やや一部回路の変更などが行われている
photo

 12セグ/ワンセグの自動切りかえ受信やPEAKSプロセッサによるフルデジタル処理、最大8日分の番組表示が可能なEPGなどは既に販売されている車載デジタルチューナー「TU-DTV100」「TU-DTV20」と同等だが、緊急警報放送(EWS)を受信した場合には、画面内容にかかわらず割り込み表示を行い、最寄りの広域避難場所を検索する機能も搭載する。また、ナビ画面とテレビ画面の同時表示機能も新製品のみが備える。

photo ナビ画面にテレビ画面をオーバーレイ表示させるPinP表示

 「車載デジタルチューナーの投入に続き、デジタルチューナー標準装備モデルの投入も他社に先駆けることができた。このまま、地上デジタル放送=パナソニックのイメージを定着させる」(同社社長 佐野尚見氏)

 ナビ機能については既存Strada Fクラスの機能を踏襲するが、目的にあわせて地図配色パターンを変更できる「マップセレクト」が新搭載されたほか、車速を感知して音声案内を行う「ジャスト案内」の精度も向上した。インタフェースにはナビ機能のメニューとAV機能のメニューを1画面に同時表示する「ツートップメニュー」が採用された。なお、オンデマンドVICSや駐車場の空き情報検索機能などは備えていない。

photo 「ツートップメニュー」

 SDカードスロットを備え、SD-Audioフォーマットの楽曲やデジカメで撮影したJPEG画像を再生/表示する機能も引き続き搭載する。別売のケーブル(CA-DC300D)を購入すれば、iPodを接続し、タッチパネルでiPodの操作も行える。ハンズフリーフォンは用意されていないが、秋にはBluetoothを利用したワイヤレスタイプのハンズフリーフォンがオプションで用意される見込み。そのほかの主な仕様は以下の通り。

製品名 CN-HDS960TD CN-HDS940TD CN-HDS910TD
画面サイズ 7V型ワイド(480×800ピクセル)
DVDプレーヤー
MDプレーヤー なし なし
アナログテレビチューナー
デジタルテレビチューナー
ジャンクションボックス なし なし
アンプ(最大出力) 50ワット×4 なし 50ワット×4
本体サイズ(幅×高さ×奥行き ミリ) 178×50×188 178×100×187

 同時に、車載用地上/BS/110度CSの3波対応デジタルチューナー「TU-DTV200」も発表された。6月1日より販売開始され、価格は8万4000円。ワンセグ対応となっており、より広範囲でデジタル放送が楽しめるようになった。

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