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» 2006年05月12日 09時55分 公開

DVDレビュー:れこめんどDVD「デュークス・オブ・ハザード ノーカット完全版」 (2/2)

[飯塚克味,ITmedia]
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カーチェイスの醍醐味がぎっしり

 映画のバックに流れる音楽もひたすら陽気で映画には陰気な部分はかけらもないのが素晴らしい。そして何よりスゴイのが壮絶極まりないカーチェイスの連続だ。とにかく飛ぶ、ぶつかる、落ちるといった想像できるカーアクションは全てぶち込まれている。まるで物語がカーチェイスのために組み立てられたかのような印象さえ持ててしまう。このカースタントだけでも劇場で見たかったと思わせる迫力だ。ボーの車の愛称は南北戦争で有名なリー将軍だが、このネーミングが劇中アトランタへ向かうところでほかのドライバーから賛否両論の見方をされるのも、アメリカらしくとても笑える。

 また本作は全米劇場公開時にカットされたシーンを追加した完全版という表記がジャケットにある。劇場公開版は未見だが、そう思われる代表的な場面はルークとボーが調査を依頼に旧友の女子大生ケイティを訪ねる場面だ。部屋を間違えてほかの女子大生の部屋をノックするのだが、どこもかしこも裸の女の子だらけ! こんな女子大生の寮、ある訳ない! と思いつつ見ているこちらは主人公と同じくニヤついてしまうのだから笑うほかないだろう。基本的には男性が大喜びする作品だが、ジェシカ・シンプソンの素晴らしいボディは女性の注目も間違いなく集まるレベルなので、友人同士集まってみるには最高の作品と太鼓判を押せる。

大画面で楽しみたい大満足の高画質

 画質はさすがワーナーと呼べる高画質。シネスコサイズをスクイーズ収録している。そもそも映画全体が陽光に照らし出され、ダークな雰囲気は微塵もないので、映像に非常に奥行きがある。田舎の風景ならではの緑あふれるシーンも木々や芝生のディテールがよく再現できている。だだっ広い野原で陽気に行われるカーチェイスは是非大画面で楽しみたいところだ。また本作の映像はHD DVDの展示会でもデモとしてよく流されているが、そこで見た精密なハイビジョン映像と比較してもこのDVDの画質は充分満足のいくものと言えるだろう。

 音声はオリジナルの英語と日本語吹替版をそれぞれ5.1chサラウンドで収録。音響面ではとにかく車の場面が鮮烈だ。カーチェイスの場面も単独であぜ道を走ったり、街中や高速道路、レース場や野原など多岐に及んでいるのでバリエーションも豊富だ。場面ごとの音響設計の違いを楽しみながら見るのもいいだろう。また劇中に流れるカントリーソングの音色も非常に心地よいものとなっている。日本語吹替版では脇役のキャスティングにコミック的な遊びが入っているので、映画のテイストをより強調して感じ取る事ができよう。

これぞバカ映画の最高峰

 特典は全部で70分。「デイジー・デュークス:The Short Short Shorts」ではジェシカ・シンプソンのファッションや役作りをどう進めていったかを紹介。お尻に厚みを付ける為、ジムに通ったと言うジェシカが可愛い。「ザ・General Lee 現象」では「車の撮影のため、主役とも言える69年型チャージャーを25台そろえた」と語るスタッフが登場。カーチェイスの撮影方法も紹介される。「ジャンプ・スタント」では車のジャンプが失敗する様子や、ダミー人形をうまく使っている撮影風景を見られる。「メイキング」ではバート・レイノルズが「『トランザム7000』に出ていたから話が来たのかな?」というコメントや、ショーンが「自分は『マトリックス』のキアヌ・リーブスみたいなもの」と強がったりする場面がおかしい。

 特典のウリであるジェシカ・シンプソンのミュージック・クリップ「These Boots Are Made for Walkin'」は何と「ラッシュアワー」や「レッド・ドラゴン」のブレット・ラトナー監督によるものでビックリ! 本編以上にジェシカのセクシーショットが楽しめる。「未公開シーン」は全部で22シーンも収められている。特に全く異なる別エンディングは必見だろう。「未公開セクシーシーン集」は先述した女子寮のシーンが中心。こちらは男性諸氏必見!「NG集」は通常のミスだが、「暴言NG集」ではウィリー・ネルソンが下ネタ炸裂のエロ親父になっていて笑える。また隠しボタンも2つ用意されているが、それほど難しいものではないので、探し出してチェックしてもらいたい。

 この映画を見終わったときの印象はとにかくお腹いっぱいになれるということ。中途半端な娯楽大作や、下手にメッセージ色を込めて映画の楽しさを奪うようなおろかなことはしていない。ジェシカ・シンプソンのセクシー演技も含め、一見ただのバカ映画に見えるかもしれないが、きちんとバカ映画を作ることは意外と難しいのだ。それは笑うに笑えないコメディ映画をたくさん見てきた人ならきっと理解してくれるはず。未公開だからと言ってあなどってはいけない映画も確かにあることを「デュークス・オブ・ハザード」はよく教えてくれるのだ。

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