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» 2006年05月26日 12時25分 公開

っぽいかもしれない:未来を感じさせる技術が面白い――NHK技研公開 (1/4)

NHK放送技術研究所の一般公開を見てきた。スーパーハイビジョンなど“わかりやすい”展示も面白いが、視聴者には見えないテロップや、なんとなくの指定でもピッタリの画像を探してくれる検索システムなど、未来を感じさせる技術はもっと面白い。

[こばやしゆたか,ITmedia]

 5月25日から28日まで、NHK放送技術研究所の一般公開が行われている。その初日に早速出かけてきた。関係者向けプレビューの記事は既に掲載されているので、こっちではいくつかを詳しく紹介することにしよう。

photo 世田谷区 砧のNHK放送技術研究所

 今年の展示は1階と地下1階のみ。例年は上の方の階も使っているのだけど、今年は「絞り込んだ展示をした」ということで、ちょっとこじんまりした印象がある。展示内容は、1階はデジタル放送関係とスーパーハイビジョン、地下1階は先端技術だ。

スーパーハイビジョン

 7680×4320ピクセル、22.2chサラウンドのスーパーハイビジョンはさすがに人気だ。わたしは朝一番に急いでここに行ったのですいているうちに見られたのだけど、すぐに大行列になっていた。

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 ニューヨークの紹介みたいなかっこいい「番組」に先だって、研究所入り口前に設置されたカメラからの生映像が映し出される。これは撮影後、圧縮符号化して21GHz帯の電波で会場内に送信している。実際の運用を考えた使い方だ。2002年に初めてお披露目されたときには、「まだ録画デバイスがない」とか言っていたのだけど、もうここまできた。

photo 技研の玄関前にあるスーパーハイビジョンカメラと22.2chサラウンドマイクロフォン。玄関先で説明を聞くと、タイミングによってはその声が会場に中継されてしまう

超高精細プラズマディスプレイ

 7680×4320ピクセルを表示できるディスプレイというのはとても大きい。会場でも大きなスクリーンにプロジェクタで投影していた。このままでは家庭に持ち込むのは無理だ。ではどうするかというと、スクリーンを高精細にする(解像度を上げる)しかない。というわけで、超高精細なディスプレイも研究されている。

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 画素ピッチ0.3ミリのプラズマディスプレイ。まだ対角6.5インチしかないけれど、これで大きいものが作れると、対角100インチでスーパーハイビジョンを映せるディスプレイが作れることになる。これならなんとか家庭に入るかな(我が家では無理だが)。

photo 画素ピッチ0.15ミリのディスプレイ。対角は1.6インチだが、192×192ピクセル、3万6864の画素数をもつ

 これはさらに小さい画素ピッチ0.15ミリの冷陰極ディスプレイだ(中央の正方形の部分)。電子放出材料にグラファイトナノファイバー(カーボンナノチューブではない)を使ったというもの。これなら50インチでスーパーハイビジョンが実現できる。

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