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» 2006年06月07日 19時42分 公開

デジデジW録になった「RD-XD92」の実力は?レビュー(3/5 ページ)

[坪山博貴,ITmedia]

 2番組同時録画機能とともに、本機で初搭載となったのが「マジックチャプター」機能のデジタル放送対応だ。「マジックチャプター」は、録画中に映像や音声の変化から、シーンチェンジ部分などを検出し、ニュースならトピック変更部分などに自動でチャプターを設定。番組の主要部分や特定パートの再生を容易にする機能だ。この機能を活用し、番組本編とCM間にチャプターを自動設定する「本編自動チャプター分割」機能もデジタル放送に対応している。なお「TS2」での録画では「マジックチャプター」「本編自動チャプター分割」ともに機能しない。

 実際に地上デジタル放送でニュース、ドラマ、バラエティ、スポーツ中継(プロ野球)番組などで利用してみたが、いわゆる時短再生には十分役に立つ。「マジックチャプター」はドラマやドキュメンタリー、バラエティなどでは概ね適切にシーンチェンジ部分にチャプターを設定してくれた。

 ニュースなどでは、トピックの切り替わりではなく、中継やVTRの冒頭にチャプターが打たれてしまうこともあり、プロ野球中継ではホームインして点数がカウントされた部分にチャプターが打たれる傾向が強かった。つまり、実際に“見始めたい部分”より少し先にチャプターが打たれてしまうわけだが、RDシリーズ共通機能であるクイックリプレイ機能を併用すると結構快適に活用できる。トレンドになりつつある高度な時短再生機能のいわゆる「ハイライト再生」とは、機能として若干位置付けが異なる点は理解しておいたほうが良いだろう。

photo 「マジックチャプター」と「本編自動チャプター分割」の両方を有効にして録画した、地上デジタル放送のバラエティ番組のチャプター一覧。CMを識別する以外に、本編中にもチャプターが設定されていることが分かる

 対して「本編自動チャプター分割」では、CM部分をほぼ適切に抽出してくれた。精度的には、そのままCMカットに活用できる、という所まではいかないが、誤差としては0.5〜1秒程度といったところ。ソニー「RDZ-D97A」の「おまかせチャプター」、日立「DV-DH1000D」の「飛ばし観」といった同種の機能と比較すると、精度はソニー「RDZ-D97A」が一番高く、本機がこれに次ぐという印象だ。

 「おまかせプレイリスト」機能と併用すれば、番組本編のみのプレイリストを自動作成でき、さらにプレイリストのムーブもできるので(ムーブしたチャプターのみHDDから消去される)、デジタル放送でも手軽に本編のみのダビングができるし、チャプター位置の移動もできるので高精度なCMカットに活用できる。

photo 「おまかせプレイリスト」は録画番組一覧で番組を選択し、クイックメニューから実行する。上のキャプチャー画像は、作成されたプレイリストだ。録画の冒頭の数秒間のCM部分はCMとしては認識してくれないことが多いので、先頭のチャプターだけ消去すればほぼ本編のみのプレイリストが完成する。デジタル放送でもこのままダビングできる点はRDシリーズならでは

DVD-R DLへのムーブにも対応

 ダビング機能に関しては、RD-XD91から大きな変更点はない。高速ダビング中に予約録画の実行が可能、ダビングよりも予約録画を優先といったあたりは、録画を最優先するRD伝統のままだ。タイトル(番組)とチャプターを自由に混在してダビングできる、デジタル放送を録画した番組のプレイリストもダビングできる(ダビングされたチャプターのみがHDDからは消去される)など、ダビングの自由度は高い点もRDシリーズらしい部分といえるだろう。

 デジタル放送の「本編自動分割」と「おまかせプレイリスト」機能で作成したプレイリストをダビングすれば、デジタル放送でも本編のみのダビングが簡単に行える。またi.Link接続でD-VHSへのムーブもダビング先の選択肢の1つとして実装されており、操作で戸惑うこともない。

photo ダビング機能は「編集ナビ」でダビングしたい番組を選択して呼び出す。もちろん複数の番組を選択してまとめてダビングすることも可能だ。このほか、「見るナビ」からクイックメニューを使って「ダビング」を選択しても、ダビング機能を呼び出せる
photo フレーム単位、GOP単位を選択してチャプターの設定ができるRD伝統のタイプ。GOP単位でチャプタを設定しておけば、高速ダビングでもチャプターの先頭や最後に余分なシーンが入ることはない。CMカットには重要な機能だ

 RD-XD92からの改良点としては、DVD-R DLでDVD-VRでのダビングに対応し、デジタル放送のDVD-R DLへのダビングが可能になった点が挙げられる。これで全てのダビング可能なDVDメディアへデジタル放送のダビングが可能になり、デジタル放送をより高画質(高ビットレート)でDVDメディアに保存できるようになった。

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