手ブレ補正機構SRは、ボディ背面の専用レバーをONにすると有効になる。人間の肩の位置を基点にした角度ブレの周波数に最適化されているため、メーカーとしては三脚使用時は補正OFFを推奨しているが、それ以外はずっとONのままで構わない。ONでもOFFでも消費電力に違いはない。
実は、磁力でCCDの動きを制御するK100Dの手ブレ補正機構は、作動する際には相当な電力を消費するらしい。だが、実際に作動するのはシャッターを切った直後のごくわずかな瞬間である。CR-V3使用時のCIPA準拠のバッテリー寿命は、従来機「*ist DL2」の約850枚から、本機では約730枚へと減っているが、許せる範囲だろう。
キヤノンやニコン、松下電器産業などのレンズ側での補正機構とは異なり、ファインダー上では補正の効果は分からない。補正ユニットの位置がミラーよりも後ろにある構造上、これは仕方ない。またソニーやコニカミノルタのデジタル一眼レフ機のようなファインダー内にブレを度合いを示すインジケーター表示はない。あれば便利だが、なくて困るほどではないだろう。
K100Dの補正の効果はシャッター速度に換算して約2〜3.5段分という。レンズの焦点距離やシャッター速度、構え方によって当然ながら差があり、100%手ブレしないわけではないが、保険という意味で非常に心強い。
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