富士写真フイルムは8月24日、903万画素のCCDと光学10.7倍ズームレンズを搭載したレンズ一体型デジタルカメラ「FinePix S9100」を発表した。9月9日より販売開始される。価格はオープンで、実売想定価格は7万5000円前後。
2005年7月に発表された「FinePix S9000」の後継機種。スーパーCCDハニカム「スーパーCCDハニカム V HR」と画像処理チップ「リアルフォトエンジン」を引き続き搭載し、有効903万画素/最大記録画素数3488×2616ピクセルでも最高感度ISO 1600を実現する。
レンズにはハイブリッド非球面レンズ1枚とガラスモールド非球面レンズ2枚を採用してレンズ収差を補正した「フジノン光学式10.7倍ズームレンズ」を搭載。35ミリ換算28〜300ミリ相当で、開放F値はF2.8〜F4.9。絞りはF2.8〜F11(最大13段)。1センチまで寄れるスーパーマクロといった多彩なマクロ撮影機能を備えるほか、手動ズームやフォーカスリングによるマニュアルフォーカスも可能だ。
画像処理エンジン「リアルフォトエンジン」も搭載。低ノイズを実現する「ダブルノイズリダクション」を実装するほか、解像度を損なうことなく滑らかな階調を色を再現する輪郭補正処理機能、望遠側でも手ブレ/被写体ブレを軽減する「ブレ軽減モード」などを備える。
FinePix S9000に比べて、AFスピードを最大1.8倍に高速化(最短約0.6秒)。室内のような光量の少ない場所でもスピーディーな撮影を楽しめる。視野率約100%の可動式背面モニターのサイズも2インチ(S9000は1.8インチ)に拡大され、使い勝手を向上させている。
そのほか、最適な発光量と感度を自動設定して白とびを防ぐ「iフラッシュ」や複数の画像を重ねられる多重露出撮影機能、リバーサルフィルムのような色彩を再現する「ファインピックス フォトモード」なども備える。
使用メディアはxD-Picture Cardもしくはコンパクトフラッシュ/マイクロドライブで、電源には単三形アルカリ乾電池を4本利用する。撮影可能枚数はCIPA規格で約120枚。本体サイズは128(幅)×93(高さ)×129(奥行き)ミリ、約650グラム(電池/メディア含まず)。
主な仕様は以下の通り。
製品名 | FinePix S9100 |
---|---|
撮像画素 | 903万画素 1/1.6型スーパーCCDハニカムHR 原色フィルター採用 |
記録形式 | 静止画 JPEG/RAW、動画 AVI、音声 WAV |
記録画素数 | 3488×2616ピクセル/3696×2464ピクセル<3:2>/2592×1944ピクセル/2048×1536ピクセル/1600×1200ピクセル/640×480ピクセル |
レンズ | フジノン光学式10.7倍ズームレンズ(35ミリ換算 28〜300ミリ)、開放F値 F2.8〜4.9 |
デジタルズーム | 約2倍(光学ズーム併用時には最大 約21.4倍) |
絞り | F2.8〜4.9 |
撮影範囲 | 約40センチ〜∞(標準)、約90センチ〜3メートル(望遠)、約10センチ〜3メートル(マクロ)、約1センチ〜1メートル(スーパーマクロ) |
ISO感度 | オート/80/100/200/400/800/1600 |
連写 | 最短約0.65秒間隔 連続4コマまで(約0.9秒間隔の「40コマ連写」も実装) |
露出制御 | プログラム(プログラムシフト可能)/シャッター優先/絞り優先/マニュアル |
露出補正 | −2.0EV〜+2.0EV(1/3EVステップ) |
シャッタースピード | 1/4000〜30秒(メカニカルシャッター併用)、30秒までのバルブ撮影可能 |
ファインダー | 0.44インチカラー液晶ファインダー(約23.5万画素) |
背面液晶 | 2インチ 低温ポリシリコンTFTカラー液晶モニター(約23.5万画素/視野率 約100%)、上下マルチアングル |
電源/撮影可能枚数 | 単三形アルカリ乾電池もしくはニッケル水素電池 4本/約120枚 |
サイズ | 128.0(幅)×93(高さ)×129(奥行き)ミリ、650グラム(本体のみ) |
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