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音楽と一緒にダイエットも――ウォークマン「NW-S203F」レビュー(4/4 ページ)

» 2006年09月08日 12時28分 公開
[小山安博,ITmedia]
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 インクリメンタル検索もあるし、アーティストごとにグループ化されたアルバムといった分かりやすい表示もある。アルファベットでアーティスト名を検索することもできるが、日本語名もきちんとアルファベットで認識されるのもいい。

 曲情報やジャケット写真の取得も自動で行えるほか、ウォークマンAシリーズの特徴であるアーティストリンク機能も利用できる。もっとも、今回のS203Fではアーティストリンク機能を利用することはできない。

photo アーティストリンク機能。面白い機能だとは思う。iTunesのライブラリを取り込んだためか、最初はアーティストリンクがほとんどなかったが、逐次「CD情報取得」でアーティストリンク情報を取得したあとはこのように適切な感じでリンクした。ロンドンとニューヨークの区別はないらしい。ところでPatti SmithがThe Stoogesと「Pre-Punk」でつながっていた。うーん、Patti SmithとはRamonesの方が近そうだが。余談

どれだけカロリーを消費して“いない”も手軽に分かる

 最近のウォークマンシリーズは、何しろWMAもAACも対応しており、Windows Media陣営のプレーヤーやiPodを使ってきたユーザーもそのまま取り込むことができる懐の深さが特徴だ。

 本製品ではさらに優れた外観とスポーツに便利な機能を盛り込み、音楽を楽しむだけではなく、生活の中で一緒に使って役に立つプレーヤーに仕上がった。3分の充電で3時間の再生、45分の充電で約18時間の再生がそれぞれ可能なスタミナぶりも健在で、iPodと比べても機能的には引けはとらない。

 ウォークマンシリーズの中ではEシリーズとAシリーズの一部(NW-A607/N)に続くフラッシュメモリプレーヤーで、価格帯としては1万5000円(ソニースタイル価格)とこの中では最上位の位置づけとなる。

 Eシリーズは本体をそのままUSBポートに接続できる手軽さがあったが(S203FはUSBケーブルでつなぐ)、ボディの高級感や機能、操作性などを考えると、十分に値段相応の価値はあると思う。

 ライバルのiPodは、ナイキと組んでシューズ+iPod nano+センサー類のキットを用意、このS203Fと同様の機能を実現している(ただし現時点では米国限定販売)。iPod側はPCに取り込んでさらにデータ分析のようなこともできるが、こちらはあくまで手軽な利用が前提。

 利用目的の違いではあるが、ジョギング中に気軽に音楽を楽しみ、さらに走行距離や消費カロリーも測ってくれるとうれしい、そんな人にお勧めしたい。

 もちろん、ジョギングをしない人でも、通勤通学などの生活でどれだけ歩き、どれだけカロリーを消費しているか(むしろ消費していないか)を知れば健康にも役立つ。十分に万人へオススメできる1台だ。

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