インクリメンタル検索もあるし、アーティストごとにグループ化されたアルバムといった分かりやすい表示もある。アルファベットでアーティスト名を検索することもできるが、日本語名もきちんとアルファベットで認識されるのもいい。
曲情報やジャケット写真の取得も自動で行えるほか、ウォークマンAシリーズの特徴であるアーティストリンク機能も利用できる。もっとも、今回のS203Fではアーティストリンク機能を利用することはできない。
最近のウォークマンシリーズは、何しろWMAもAACも対応しており、Windows Media陣営のプレーヤーやiPodを使ってきたユーザーもそのまま取り込むことができる懐の深さが特徴だ。
本製品ではさらに優れた外観とスポーツに便利な機能を盛り込み、音楽を楽しむだけではなく、生活の中で一緒に使って役に立つプレーヤーに仕上がった。3分の充電で3時間の再生、45分の充電で約18時間の再生がそれぞれ可能なスタミナぶりも健在で、iPodと比べても機能的には引けはとらない。
ウォークマンシリーズの中ではEシリーズとAシリーズの一部(NW-A607/N)に続くフラッシュメモリプレーヤーで、価格帯としては1万5000円(ソニースタイル価格)とこの中では最上位の位置づけとなる。
Eシリーズは本体をそのままUSBポートに接続できる手軽さがあったが(S203FはUSBケーブルでつなぐ)、ボディの高級感や機能、操作性などを考えると、十分に値段相応の価値はあると思う。
ライバルのiPodは、ナイキと組んでシューズ+iPod nano+センサー類のキットを用意、このS203Fと同様の機能を実現している(ただし現時点では米国限定販売)。iPod側はPCに取り込んでさらにデータ分析のようなこともできるが、こちらはあくまで手軽な利用が前提。
利用目的の違いではあるが、ジョギング中に気軽に音楽を楽しみ、さらに走行距離や消費カロリーも測ってくれるとうれしい、そんな人にお勧めしたい。
もちろん、ジョギングをしない人でも、通勤通学などの生活でどれだけ歩き、どれだけカロリーを消費しているか(むしろ消費していないか)を知れば健康にも役立つ。十分に万人へオススメできる1台だ。
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