ITmedia NEWS >

音楽と一緒にダイエットも――ウォークマン「NW-S203F」レビュー(3/4 ページ)

» 2006年09月08日 12時28分 公開
[小山安博,ITmedia]

 普段の生活で使う場合は、常時動作にしておくと良さそう。音楽を聴いていない場合でも常に持ち歩いておけば、歩数と、その歩数から換算したカロリー消費が記録されるので、万歩計代わりに利用できる。ただ、その分少しバッテリーの持続時間が短くなるようだ。

 休みの日にジョギングやウォーキングで汗を流したいときには音楽再生中のみの動作にし、走り始めに再生、走り終わったら停止すれば、その間の歩数と消費カロリーが分かるというわけ。

 さらに面白いのが「スポーツモード」。ホーム画面から「SPORTS MODE」を選択し、運動時の「消費カロリー」「距離」「時間」という目標を設定しておけば、それが達成された時点で音楽が終了する。

photo スポーツモードでターゲットを設定。表示されているのは時間だが、ほかに距離や消費カロリーも設定できる

 たとえば「今日は1時間走ろう」「10キロ走に挑戦」「昨日食べすぎたからその分を消費する」みたいな時に便利な機能だ。音楽が終わればそこで運動をやめればいい。

photo これは試用期間で歩いた歩数(走ったのはちょっとだけ)。普段の生活、数日かけても1万歩歩かないんだなぁ……
photo こちらは歩幅を登録したことで算出された歩いた距離数。うーん……。ちなみに消費カロリーについては、ケーキの絵柄で表示されたところでは、1個+点滅。ひとまず、これだけ歩けばケーキ1個(だけ)食べても太らないということか

 関連機能では「ミュージックぺーサー」もある。走っているときと歩いているとき、音楽の雰囲気を変えたいときもあるかもしれない。そうしたときはこの機能を使えば、走っているときは激しい音楽、歩いているときはゆっくりとした音楽、という使い分けをプレーヤーが勝手にしてくれる。

 この機能を使う場合は、あらかじめPCで走行中用のプレイリストと歩行中用のプレイリストを作成しておく必要がある。デフォルトでは「WALK」「RUN」の2つのプレイリストが用意されているが、自分で作成したプレイリストをそれぞれ割り当てることもできる。

 実際に試してみると、走り始めて数歩で機械音声が流れてプレイリストが「RUN」に変更され、歩きに変わるとこれまた数歩でプレイリストが「WALK」に変更されたので、なかなか優秀な印象だった。

 ちなみに記録された歩数やカロリー、距離といったデータは、最新の7つまで履歴として保存されており、後で確認できる。これらのデータは時刻が0時になった時点でリセットさせることができるので、そうすれば毎日のデータが記録できることになる。

 なお、これら以外にも、単純なストップウォッチとしての機能も備えている。ホーム画面から「STOPWATCH」を選んで再生ボタンを押し、DISP/HOMEボタンで計測開始、再度DISP/HOMEボタンで停止となる。

 Gセンサーを使った機能ではスポーツ関連以外に、「本体を持って3回振るとシャッフル再生になる」というものがある(もう一度3回振ると元に戻る)。2秒に3回というリズムで振るといいらしい。「Shuffle Shake」という機能名があるとおり、ボディに詰まった曲を振ってゴチャゴチャにする、というイメージか。ささいな機能ではあるが、考え方としては面白いと思う。

楽曲管理は洗練された「SonicStage CP」

 PCでの楽曲管理はこれまで通り「SonicStage CP」を使う。SonicStage CPは、なんといってもATRAC/ATRAC3plus/MP3/WMA/AACという主要なファイルフォーマットに対応する懐の深さがいい(もちろんS203F側もそれらのフォーマットに対応する)。DRM処理されたWMA/AAC、要するにiTunes Music Storeなどの音楽配信サイトで購入した楽曲は再生できないのが難点だが、これはもう、著作権を管理する側に「何とかして」というしかない。

photo SonicStage CP

 他のソフトに比べてiTunesのデキが良かったから、ソニーのプレーヤーソフトを始め、各社とも苦戦を強いられてきた分野ではあるが、SonicStage CPはようやくこなれてきて、だいぶ使いやすくなった感がある。

 iTunesも(筆者の環境では)起動の遅いソフトだが、SonicStage CPはそれより起動も速く、動作にもたつきも感じなかった。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.