注目すべきは、この軽量小型サイズに、光学式手ブレ補正(カメラの揺れに応じてレンズを平行移動させるシフト式)まで搭載してしまった点だろう。検知方法はベクトルとジャイロの両方で行うため、緩やかな揺れから、やや激しい振動まで、幅広く対応できるという。実際の撮影においても、この光学式手ブレ補正の効きは良好な印象だった。最望遠時(10倍)でもある程度安定した撮影が可能で、補正による不自然な挙動なども比較的少なく感じられた。
前述のとおり、撮像素子には「キヤノン HD CMOS」を搭載。これは同社のデジタル一眼レフカメラ「EOS」で培ったCMOSセンサー技術を応用したもので、CMOSの弱点を補うための“オンチップ”ノイズリダクションも搭載している。
「HV10」が採用したCMOSセンサーは1/2.7型・総画素数296万で、4:3映像であれば最大276万画素(1920×1440)、16:9映像であれば207万画素(1920×1080)の読み出しが可能だ。従来と同じくRGB原色フィルターが組み合わされ、映像エンジンには新たにハイビジョン対応の「DIGIC DV II」を導入した。
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