コダックと加賀ハイテックは11月1日、コンパクトデジタルカメラの新製品「Kodak EasyShare V705 デュアルレンズ デジタルカメラ」を発表した。12月初旬から加賀電子グループおよび加賀ハイテック取引先のオンラインショップなどで販売する。価格はオープンで、市場想定価格は5万円前後。
2つのレンズを1つのカメラに内蔵した「Kodak EasyShare V570 デュアルレンズ デジタルカメラ」(今年1月発表)の後継機。V570と同様に、23ミリ相当(F2.8)の固定焦点と光学3倍ズーム(39〜117ミリ相当、F3.9〜F4.4)という焦点距離の異なる2つのレンズを本体に内蔵。従来の光学ズームでは難しかった超広角撮影と実用ズーム域撮影の両立を実現している。「5倍ズーム相当(23〜117ミリ)の撮影が1台で楽しめる。5倍ズーム搭載機としては世界最薄」(同社)。
新たに有効710万画素1/2.5インチCCDを搭載。従来機同様に超広角固定焦点/光学3倍ズームの2つのレンズそれぞれにCCDを装備(計2個)している。また、電源ON/OFF時のフラッシュやホワイトバランスなど各種設定の保持をユーザーカスタマイズできるようになった。「各種設定の保持機能は従来機で要望の高かったもの」(同社)。
また、被写体ブレや手ブレなどの防止に有効な高感度ISO 1000相当での撮影に新対応(V570はISO 400まで)。自動ノイズ軽減機能採用によって高感度時の画像粗れを抑えるという。
撮影した画像をカメラ内で自動補正する「Kodak Perfect Touch」機能を新たに搭載。撮影済みの画像をカメラ内で自動補正し、画像全体を最適化するという。そのほか、V570に比べて起動時間を高速化したほか、2連写セルフタイマー機能、最大7コマ連写(2コマ/秒)などの機能が新たに加わった。
光学3倍ズームは鏡筒の飛び出ない屈曲光学系を採用。デュアルレンズシステムながら、サイズを101(幅)×20.4(奥行き)×49.8(高さ)ミリで重さは約125グラム(本体のみ)というコンパクトサイズに収めた。液晶は2.5インチ(23万画素)の大画面高精細タイプを採用。
レンズはSchneider-KREUZNACH C-VARIOGONレンズを使用。固定焦点レンズの画角は約86度で、狭い場所での集合写真や広大な風景の撮影に威力を発揮する。パンフォーカス採用で、フォーカスタイムラグのない素早い撮影が可能。絞りはF2.8とF5.6の切り替え。撮影距離は80センチ〜∞。ワイドアングルで発生する樽状の歪みを自動補正する「歪み補正機能」も搭載。
固定焦点の23ミリから、光学3倍ズームが始まる39ミリまでの間はデジタルズームとなる。ワイドレンズを生かしたパノラマモードも搭載。本体だけで最大3枚の画像をつなぎあわせることができ、180度の景色を1つのパノラマ画像にすることも可能。
記録メディアはSDメモリーカード/MMCを採用するほか、本体内に32Mバイト(画像保管用としては28Mバイト)の内蔵メモリを備えた。
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