ケンウッドは11月22日、アコースティックサウンドシステム「Kseries」の最上位モデル「Kseries Esule」を発表。CDレシーバー「R-K1」/スピーカーシステム「LS-K1」を12月上旬から発売する。価格は「R-K1」は19万9500円、「LS-K1」が9万8700円。
「Esule」というブランド名は、1997年に同社のハイコンポ「K's」の上級ブランドモデルとして登場している。最新技術を盛り込んだアンプ/CDプレーヤー/チューナーをシンプルな1ボディに凝縮するというEsuleのコンセプトは継承しつつ、さらに忠実で純度の高い音質再生を目指した“大人が楽しめる質の良いオーディオ”に仕上がっている。
CDレシーバー「R-K1」は、アンプ/CDプレーヤー/チューナーをコンパクトな1ボディに搭載しながら、それぞれを独立させて分離構造/分離回路にすることで、ノイズを生成する要因を徹底して取り除いている。
「歪みや様々な信号間の干渉を排除して特性の限界に挑戦。そして、音楽性のために、ひたすら無垢なる音を追求した」(ケンウッド音質マイスター 萩原光男氏)。
伝送系は、フルバランス伝送回路構成を採用。D/Aコンバータによって変換されたアナログ信号のロスをなくし、回路間の干渉を抑えることでノイズの影響も最小限に抑制。ピュアな信号伝達を可能にしたという。
ボリュームには、Wolfson社製のボリュームコントロール「WM8816」を左右独立で使用。CDの信号をアンプ段へ最短経路で入力するCD専用ダイレクト機能や、CD以外の音楽ソースに対してもトーン回路をパスするソースダイレクト回路などを設置。
そのほか、広帯域のノイズ性能に優れたWolfson社製D/Aコンバーター「WM8740」を左右独立に配置、高精度マスタークロック発振器、アンプ部の独立電源供給型差動三段増幅回路、左右独立チムニー型放熱器、電源には大型トロイダルトランスを採用など、音質を追求するためのこだわりのパーツ類が数多く盛り込まれている。
また、CDの作成過程で失われる20〜40kHzの高調波を再現し、その微細な信号付加により本来の音に近づける音質技術「Supreme EX」を搭載した。
インタフェースは、デジタル入出力端子を各2系統(デジタル×1、コアキシャル×1)搭載するほか、アナログ音声入力を3系統と、録音機用のアナログ音声出力を2系統装備。接続端子には信号劣化の少ない金メッキ処理を施している。
サイズは280(幅)×407(奥行き)×151(高さ)ミリ・重さ約9.6キログラム。
スピーカーシステム「LS-K1」には、伝播速度の高いクロスカーボンと内部損失の高いパルプという異なる素材を貼り合せたハイブリッド・クロスカーボンを新規に開発。エッジには新型Sラインエッジを採用して応答性能を高めたほか、ボイスコイルにはマグネットの磁束を最大限に活用したスクエアボイスコイルを採用。
そのほか、アルミダイキャストフレームの採用、「超高域」再生を受け持つスーパーツィーターの新規開発、極厚30ミリフロントバッフルなど、スピーカー部にも音へのコダワリがつまっている。サイズは180(幅)×275(奥行き)×330(高さ)ミリ・重さ約5.7キログラム(1本)。
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