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完成度高めた多機能ワンセグ端末――「gigabeat V30E」レビュー(2/3 ページ)

» 2006年12月01日 14時17分 公開
[渡邊宏,ITmedia]

ワンセグ視聴については前モデルを踏襲

 電源を入れると、「マイテレビ」「マイミュージック」「マイピクチャ」「マイビデオ」「マイビデオ」「ワンセグ」「設定」と並ぶメインメニューが現れる。OSにWindows PMCを採用していていることもあり、Windows Media Center Edition(Windows MCE)とほぼ同等のメニュー構成だ。このあたりもV30Tとかわりない。

 ここで「ワンセグ」を選択すれば、「TV視聴」「チャンネルリスト」「録画番組再生」「タイマー予約」「ワンセグ設定」の項目があらわれるので、ワンセグを視聴したい場合は「TV視聴」を選択すればよい。

photophoto メインメニュー(左)、ワンセグメニュー(右)

 V30Tでは3つまでだったチャンネル設定(視聴地域設定)は5つまで保存可能となっているほか、「ワンセグ設定」からはプリセットチャンネル名の変更や、外部アンテナの設定が行えるようになった。出張などの際に携帯することを考えると、保存可能なプリセット数が増えたことは素直に歓迎したい強化点だ。

 「TV視聴」を選択してから実際に画面が映るまでの時間は約5秒、チャンネル切り替えの際にもほぼ同じ時間が必要。地上デジタル放送でも同様の傾向があり、デジタルテレビとしては標準的なタイムラグだが、アナログ放送ほどの快適なザッピングは望めない。

photophoto チャンネルセットは5つまで保存可能(左)、視聴中の画面(右)

 視聴中に十字キーを上下に操作するとチャンネルを移行でき、左右に倒すと視聴中の番組情報や、選択中の局の番組表を見ることができる。受信局の変更を伴わない画面切り替えはスムーズでストレスは感じないが、V30Tと同様に、同時間帯の全チャンネルの番組表を表示することはできない。せっかくの液晶解像度をいかしきれていないのは残念だ。

 そのほか、受信感度や画質については使用した限りV30Tと同様(レビュー)。液晶自体の発色は良く輝度も十分なので、ある程度(30〜40センチ以上)の視聴距離をとれば卓上テレビとして楽しめる。

 ただ、3.5インチの液晶パネル(解像度は320×240ピクセル)に320×240ピクセルのワンセグ放送を映し出しているので、解像感はあまり高くない。映画の字幕ならば判別できるが、画面右肩に表示される時刻や気象情報などはつぶれて判別できないこともあった。このあたりの傾向も変わっていない。

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