International CESのシャープブースでは、昨日発表されたばかりの“世界最大”108インチAQUOSが来場者の注目を集めている。この108インチを筆頭に、さまざまなサイズの液晶テレビ(パネル)が展示されており、さながら「液晶天国」だ。
ブース展示は、今年に北米地域で販売開始される新モデルが中心。スペックとしては既に国内で販売されているモデルと大差ないが、こちらでも言及されているよう、、パネルの駆動速度を既存モデルの倍、120Hzへと高速化し、動きの速い場面でのブレやボケを解消している。
1973年の電卓「EL-805」から始まる同社の液晶の歴史を説明するコーナーも設けられているが、液晶そのものの技術展示については内容は昨年10月に行われたCEATEC JAPAN 2006と大差なく、“闇夜のカラスも見える”メガコントラスト液晶も37Vと65Vの2タイプが展示されており、64Vの4K2K 超高精細液晶パネルも同様に展示されていた。
AQUOSを「単なるテレビ」としない活用法の提案が目立つのが今回の特徴。家庭内のサーバーやPCに収納されたコンテンツの表示装置として利用する「ネットワークアクオス」や、デジカメ画像の表示機器として利用する例が示されていた。
ネットワークアクオスはWebブラウザを搭載するほか、DLNA/UPnPに対応し、LAN上のサーバーソフト/機器に収納された動画/静止画/音楽の再生が可能。デモ機にはネットワークインタフェースとしてPLCが使用されていた。このPLCアダプタは北米および日本国内で販売される予定。
デジカメを利用したソリューションは、撮影画像をIrSimleで転送し、AQUOSで表示させるというもの。IrSimpleは高速な赤外線通信で、既存のIrDAとの互換性を持ちながら、従来方式の4〜10倍の高速化を可能にした規格。400万画素クラスのデジカメ画像でも1秒足らずで転送、表示できることがデモで紹介されていた。
デモ機ではAQUOSにIrSimpleのレシーバーを組み込むのではなく、外付けのレシーバーで対応していた。興味深かったのが、利用されていたIrSimple対応デジカメ。IrSimpleを搭載した他社製品(富士フイルムのFinePix Z3など)ではなく、「SHARP」のロゴが入ったオリジナルだった。
すわデジカメ事業へ参入か?とも思ったが、「北米ではIrSimpleの知名度が低いため、技術説明を行うためのサンプルとして(カメラを)用意した。デジカメ事業への参加を意図するものではない」とのことだった。
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