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新REGZAから3層HD DVD-ROMまで――東芝ブースの見所2007 International CES(1/2 ページ)

» 2007年01月11日 06時12分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

 東芝ブース(Toshiba America)の主役は、先日発表された新「REGZA」シリーズと低価格のHD DVDプレーヤーだ。また、北米HD DVDプロモーショングループのカンファレンスで紹介された最大51GバイトHD DVD-ROMの実物を見ることができる。

photophoto 新REGZAの120Hz駆動(毎秒120フレーム)技術「ClearFrame」や「Pure3G」の有無で画質が変わることを示す比較デモ。注目度は高く、来場者が盛んに質問する姿が見られた。一方、HD DVDプレーヤーでは、599.99ドルながら1080P出力に対応する「HD-A20」が人気だ
photophoto 参考出展された3層51GバイトのHD DVD。見た目は既存ディスクと全く変わらない(左)。右はPC用のHD DVD-Writable Drive。スロットローディング式やサブノート向けの薄型をくわえ「従来のDVDドライブとほぼ同じラインアップができた」(同社)

 3層51GバイトのHD DVDは、フォーマットを拡張して記録密度を1層あたり17Gバイトまで拡張し、これを発表済みの3層ディスク技術と組み合わせることで合計最大51Gバイトの容量を実現する。カンファレンスでは「トラックピッチの変化はほんの少しとのことで、従来のドライブでも(ファームウェアアップデートなどにより)追従が可能」としていたが、本当に現行のHD DVDプレーヤーで3層ROMを再生できるようになるのだろうか。

 「まだ規格をまとめている段階のためわからない。しかしそれよりも先に、われわれは書き換えメディアへの対応を進めなければならない」(同社)。

 話を聞いたのはHD DVDドライブの担当者だったが、言われてみればその通り。2層BD-ROMへの対抗策として浮上した感のある3層51GバイトROMより、書き換えメディア対応のほうが消費者にとっても重要だろう。とはいえ、規格自体のアップデートが繰り返されていると、消費者としては買い時の判断に困りそうだ。

photo こちらはCES開幕前日に発表された新製品を含むDVD製品群。ポータブルDVDやVHS/HDDレコーダーなど11製品を北米市場向けにリリースした
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