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「BRAVIAケータイ」のBRAVIA度(2/2 ページ)

» 2007年01月17日 03時18分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]
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photo ミニチュアのソファを置いてリビングルームっぽく見せた展示。あまり意味はないけど面白い

 3インチの大型液晶画面は、26万2144色の同時発色が可能なTFT液晶だ。横にした状態ならアスペクト比は16:9。解像度は240×432ピクセル(WQVGA)で、ワンセグ放送を「無理に縮小/拡大せずに表示できる」(NTTドコモ)。ちなみに使用した液晶パネルはベースモデルのSO903iと同じだが、同社によると「特定の色を鮮やかに見せるためのチューニングが施されている」という。

 ソニーとソニエリが共同開発した高画質技術「モバイルBRAVIAエンジン」もユニークだ。同エンジンには、コントラスト補正機能と輪郭強調技術が搭載され、「色のコントラストをはっきり映し出し、メリハリのある映像を表現する」(NTTドコモ)。また、低音を豊かにする「Bass Enhancement」も同エンジンが処理を担当するという。ソニエリ端末といえば、やはりBRAVIAの技術を導入した映像処理エンジン「RealityMax」が有名だが、少なくともRealityMaxにBass Enhancement機能が付いているとは聞いていない。モバイルBRAVIAエンジンの詳細も今後明らかになるだろうが、RealityMaxをベースに“よりBRAVIAっぽい”機能とチューニングを追加したものと推測できそうだ。

 ワンセグの視聴/録画機能も充実している。EPGとして「Gガイド番組アプリ」をプリインストールしており、ここから予約録画が行える。本体内蔵メモリに最大約30分の録画が行えるほか、microSDカード(別売)を録画先に指定することも可能だ。録画時間の目安は1GバイトのmicroSDで約320分。なおNTTドコモによると、録画したmicroSDを別のワンセグ端末(PおよびSH)に挿入しても再生できるという。

 このほか、録画中の「おっかけ再生」や、録画済み番組の「1.3倍速早見再生」など「スゴ録」でもお馴染みの再生機能を搭載。さらに視聴中の番組を中断した場合でも番組を一時自動保存(録画)しておき、再度視聴するときに“中断したところ”から再生できる「タイムシフト機能」なども備えた。

photophoto 「AQUOSケータイ」ではテレビ起動時に「AQUOS」と表示されるが、BRAVIAケータイも?
photophoto 発表会で展示された初期のデザイン(左)と中期のデザイン(右)。初期デザインのアルミ外装も捨てがたい

 BRAVIAケータイの6月発売のため、残念ながら発表会で展示されたのはモックアップだけだ。このため今回は実機による画質チェックはできなかったが、BRAVIAケータイを名乗るだけの“テレビ対するコダワリ”は感じることができた。なお、「AQUOSケータイ」のようにテレビ起動時に“BRAVIA”と表示することも検討しているらしい。

 BRAVIAケータイを含むドコモ新発表の10機種は、1月17日から28日まで、東京・代官山にある「代官山ヒルサイドテラス」に展示される予定だ。一足先にBRAVIAケータイをチェックしたい人は是非どうぞ。

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