メディアキャストは1月30日、電波産業会(ARIB)の地上デジタルテレビ放送規定に準拠したBMLコンテンツを作成するためのオーサリングツール「Foliage typeA」(フォーリッジ タイプエー)を発売すると発表した。価格は1ライセンス98万円(税別)で、3月の出荷を予定している。
Foliageシリーズは、メディアキャストが地上デジタル放送向けのデータ放送コンテンツを容易に作成可能にすることを目的に開発したBMLオーサリングツール。直観的なグラフィカルユーザーインタフェースを採用しているため、BML初心者から上級者まで幅広いユーザーが利用できるとしている。同ツールについてメディアキャストの杉本孝浩代表取締役は「HTMLの制作ツールに例えると、アドビシステムズのDreamweaverのようなもの」だと説明する。
製品にはBML編集機能のほか、放送時にどの受信機器でどんな表示になるかを確認するための「画面ブラウザ機能」やBMLのデバッグ機能も用意。同社では、今春から販売開始予定の固定受信機向けツール「Foliage typeA」のほか、ワンセグ携帯のデータ放送用コンテンツ作成に特化した「Foliage typeC」(販売中)をラインアップしている。
なお同社では、データ放送の企画支援ツール「MagicDraw」も販売しており、Foliageとの連携も可能だ。MagicDrawは、データ放送の内容案を検討する企画者向けのツールで、市販のプレゼンテーション用ツールやワープロソフトのようなユーザーインタフェースでデータ放送の各コンテンツや画面遷移のフローを作成できる。作成したデータからは企画仕様書の出力も可能で、BML制作チームへの発注を容易に行えるという。MagicDrawのデータをFoliageで読み込めば、BMLコンテンツを自動生成できる。
杉本氏は、FoliageやMagicDrawでデータ放送コンテンツ制作の敷居を下げたいと話す。「ワンセグは、サイマル放送終了後にさまざまな独自コンテンツが登場することが予想され、これまでデータ放送分野に関わっていなかった企業が進出することになる。新しいデータ放送のアイデアを形にしやすくするためにも、(FoliageやMagicDrawなどのツールを提供することで)データ放送コンテンツ制作の敷居を低くしたい」(杉本氏)
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