マイクロソフトのメディアプレーヤーソフト「Windows Media Player」(WMP)が、装いも新たにWMP11となって登場した。長らくβ版として提供されていたが、新OSのWindows Vistaでは正式版が搭載され、Windows XP向けのWMP11 日本語版の正式版もこの1月30日に(ようやく)提供が開始された(ダウンロードページ)。
OS標準搭載のソフトということもあり、ややもすれば地味な印象もあるWMPだが、インストールベースでは(おそらく)同種ソフト中最多であり、Windows DRM対応の楽曲転送ソフトとして利用される機会も多いはずだ。既存バージョンとの比較を中心にチェックしてみた。
マイクロソフトでは新OSのVistaや新オフィススイートの2007 Office Systemで大規模なインタフェースの刷新を実施したが、このWMP11はWMP10と比べ、VistaやOfficeほどの変更はない。
WMP10から、画面上部に並んだタブ形式のインタフェースを採用していたが、WMP11でもそれは継続されていている。「プレイビュー」「ライブラリ」「取り込み」「書き込み」「同期」と並ぶ項目も一緒だ。
だが、画面下部の操作ボタンはガラリと変わり、再生ボタンなどのボタン類は中央に配置され、大型化した。
インタフェースが大幅に変わったのは楽曲を管理するライブラリだ。WMP10は、非常に「Windows的」といえる外観で楽曲を管理していたが、WMP11ではもっと洗練された見やすいインタフェースに変更されている。
管理方法自体はアーティスト別、アルバム別、曲別といった感じで変わっていないのだが、ジャケット写真を多用したものに変更されたので、より見やすくなった。グラフィカルになって見栄えもよくなった。
特に曲別表示は、アーティストごとに区分けされ、ジャケット写真も同時に表示されるので見やすい。Windows VistaのFlip風というか、iTunesのCover Flow風というか、ジャケ写をパラパラめくってアルバムを探すようなことはできないが、とりあえず目的のアルバムや曲を探すのが楽しく簡単になったことは間違いない。
検索に関してもインクリメンタルサーチに対応、文字を入力するたびに結果が絞り込まれるようになった。
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