三洋電機は3月13日、デジタルビデオカメラ“Xacti”の新製品「DMX-CG65」を4月下旬より販売すると発表した。価格はオープンで、実売想定価格は5万円前後。
小型・軽量なビデオカメラ“Xacti”シリーズの新製品。新開発の映像処理LSI「ピュアフォーカスエンジンIII」を搭載することで、シリーズとしては初めてMPEG-4/H.264での記録に対応した。MPEG-4/H.264の利用により、従来製品と同等の画質を確保しながらデータ量を低減することが可能となったため、同社ではブログや動画サイトへの情報発信ツールとして新製品を提案する。
用意されている動画モードはTV-SHQ/TV-HQ/Web-SHQ/Web-HQの4種類で、DMX-HD2のようなハイビジョン録画には対応せず、あくまでも「日常のスナップツール」(同社)としてのスタンスを明確に打ち出している。オーディオはMPEG-4 AAC(48kHz/16bit ステレオ)で記録され、生成されるファイルの拡張子は.MP4となる。
録画モード | 解像度 | フレームレート | ビットレート |
---|---|---|---|
TV-SHQ | VGA(640×480) | 30fps | 3Mbps |
TV-HQ | VGA(640×480) | 15fps | 1.5Mbps |
Web-SHQ | QVGA(320×240 | 30fps | 750kbps |
Web-HQ | QVGA(320×240 | 15fsp | 500kbps |
そのほかの基本的なスペックは昨年9月に発表された「DMX-CG6」と同様で、撮像素子は1/2.5型 600万画素原色CCD。レンズの焦点距離は6.3〜31.7ミリ(光学5倍:35ミリ換算38〜190ミリ)。F値は3.5〜4.7。ムービー撮影時は被写体照度約2ルクスまでの撮影が可能(「ランプ」モード利用時)となっているほか、静止画撮影時にはISO1600までの感度向上が行える。電子式の手ブレ補正機能も搭載する。
利用記録メディアはSD/SDHCメモリーカード。4GバイトのSDメモリーカードならば、最高画質のTV-SHQモードならば2時間45分、記録時間優先のWeb-HQモードならば15時間18分の録画が行える。液晶モニタは2.5型のアモルファスシリコンTFTカラー液晶で、視野率は約100%。
電源にはリチウムイオン充電池「DB-L20」を利用し、約70分の連続動画撮影、あるいは、約155枚の静止画撮影(CIPA基準)が行える。本体サイズは67.7(幅)×100.3(高さ)×34.5(奥行き)ミリ、約169グラム(電池/SDメモリーカード含む)。パッケージには編集ソフト「Ulead DVD MovieWriter 5.0 SE」「Ulead Photo Explorer 8.5 SE Basic」も付属する。
また、同社とSEEBOX、エムログ、シックス・アパート、ボイスバンクの各社はWebにおけるデジタルムービーコンテンツの普及を目指す「Xacti 2.0」プロジェクトを開始すると発表した。
プロジェクトでは、各社の手がける動画WebサービスでMPEG-4/H.264が利用できるよう対応するほか、マーケティング分野でも協業していく。それぞれから得られた情報を共有することで、三洋電機はXactiの企画開発を推進し、Webサービス各社は自社サービスの開発へ反映させていくという。
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