IXY Digitalには現在3つのシリーズがある。ひとつは“2ケタIXY”で、手ブレ補正はないがコンパクトで比較的安価なモデル。2番目は“3ケタIXY”でかつては1/2.5インチの大型液晶搭載ハイエンドモデルがそうだったが、今はボディはちょっと大きいが手ブレ補正機構がついたハイエンドなモデルだ。代表が“900IS”。その上が“4ケタIXY”。1/1.8インチCCDを搭載した1000万画素モデルである。「IXY Digital 1000」だ。
まあ“2ケタIXY”なんて呼称は今思いついただけなんだが、大事なのはIXYには3つのラインナップがあり、2007年春に登場したのは小型軽量IXYの“2ケタIXY”の新製品である、ということ。
それが、買いやすい価格でデザインにも凝った「IXY」を代表するモデル、「IXY Digital 10」である。
一番変わったのはデザイン。ここ数年のIXYはいかに曲面をきれいに使うかをテーマにしたような丸みが主流だった。
それが一転して、先祖返りをしたような矩形IXYである。全面フラットで四角くて、精悍で、小さい。APSフィルム時代の初代IXY的であり、カラーリングも、シルバーの単色だけではなく、ブラックとシルバーのツートンが用意されている。長く続いていた矩形と円の組み合わせというデザインコンセプトがさらに洗練されたといった風だ。
全体にフラットでスクエアながら1カ所だけ、角が面取りしてある。右下である。グリップしたとき角が手のひらにあたって痛くならないようにという配慮のようだ。こういう細かいところまでデザインされているのがさすがである。
基本的には、IXY Digital 10は奇をてらった機能を持たない、非常にオーソドックスな3倍ズームコンパクトだ。
既存モデルである「IXY Digital 70」と違うのは、その薄さ。2.3ミリ薄くなり、厚みが19.4ミリと2センチを切ってきた。
レンズは35ミリ換算35〜105ミリ相当のオーソドックスな3倍ズームで、F2.9〜4.9。CCDは1/2.5インチで710万画素のものを採用している。前述したように手ブレ補正機構はないが、その分薄くて軽くて安くなっている。
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