ソニーは5月14日、デジタルカメラ“サイバーショット”の新製品「DSC-W200」を6月1日より販売開始すると発表した。価格はオープンで、実売想定価格は5万円前後(関連キーワード:サイバーショット)。
使い勝手に優れたシンプルさが特徴の「Wシリーズ」の最上位機種。レンズ一体型の民生用デジカメとしては世界で初めて(同社)、1212万画素という高画素CCDを搭載した。また、DSC-W80と同様に光学式手ブレ補正も搭載しながら、厚さを22.1ミリに抑えた。
全体的なフォルムはDSC-W80を踏襲するが、クローム加工されたフルメタルボディや高級時計のベゼルを連想させるレンズバリア、ダイヤカットロゴなどのフィニッシュが高級感を演出している。本体サイズは910(幅)×58.5(高さ)×22.1(最薄部)ミリ、142(本体のみ)。
CCDは大型の1/1.7型1210万画素「Super HAD CCD」。CCDを大型/高画素化することでデジタルズーム(スマートズーム)とトリミングの実用性が高くなったほか、ISO6400の超高感度撮影モード「EX高感度モード」が新たに搭載された。手ブレ補正については、シャッターボタン半押しでレンズが動く「撮影時モード」と、常時レンズが動いている「常時モード」が用意され、任意に選択できる。
レンズは光学3倍のカールツァイス「バリオ・テッサー」。焦点距離は35ミリ換算で35〜105ミリ、F値は2.8〜5.5。レタッチ機能も内蔵しており、ソフトフォーカスなど4種類のフィルターが適用できるほか、トリミングや赤目補正も行える。背面液晶は「DSC-W80」と同様の2.5インチで、撮影可能枚数は300枚(CIPA)。
画像処理エンジンはDSC-T100(レビュー)と同じく「BIONZ」で、顔認識機能「顔キメ」も搭載されている。「顔キメ」ではピントや露出、フラッシュの調光だけではなく、光源推定によるホワイトバランスの調整までも行われる。検出した顔の追尾機能も備え、認識人数は最大8人となっている。
春モデルから搭載されている、内蔵チップによるフルハイビジョン静止画(1920×1080ピクセル)出力機能も搭載されているほか、「音フォト」機能を利用すれば、BGMを流しながら再生することも可能だ。なお、HD静止画の出力には別売ケーブルないしクレードル(CSS-HD1/VMC-MHD1/VMC-MHC1)が必要。
本体と同時にワイコン/テレコンレンズも用意される。いずれも利用に際しては別売のアダプターリング「VAD-WD」が必要だが、ワイコンレンズ「VCL-DH0737」は装着時に35ミリ換算25ミリ相当の広角撮影が可能となり、価格は1万2600円。テレコンレンズ「VCL-DH2637」は35ミリで換算273ミリの望遠撮影を可能にする。価格は1万3650円。
主な仕様は以下の通り。
製品名 | DSC-W200 |
---|---|
CCD | 1/1.7インチ 有効1212万画素 |
レンズ | カール ツァイス「バリオ・テッサー」 |
ズーム | 光学3倍 |
焦点距離 | 7.6ミリ〜22.8ミリ(35ミリ換算:35ミリ〜105ミリ) |
ISO | オート/100/200/400/800/1600/3200/6400 |
記録フォーマット | 静止画:JPEG/動画:MPEG-1 |
撮影モード(静止画) | 4000×3000/4000×2672/3264×2448/2592×1944/2048×1536/1920×1080/640×480 |
撮影モード(動画) | VXファインモード(640×480、30fps)/VXスタンダートモード(640×480、約17fps)/プレゼンテーション(320×240、約8fps) |
記録メディア | メモリースティックDuo/PRO Duo(内蔵メモリ約31Mバイト) |
背面液晶サイズ | 2.5インチ |
本体サイズ | 91(幅)×58.5(高さ)×27.3(厚さ)ミリ、約173グラム(撮影時重量) |
撮影可能枚数 | 約300枚(CIPA基準) |
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