「HDR-CX7」は、メモリースティックにAVCHDのハイビジョン動画を記録する初のハンディカムだ。メモリースティックの採用によるメリットは、なんといってもコンパクト化。外形寸法は69(幅)×67(高さ)×131(奥行き)ミリで、ハイビジョンビデオカメラとしては「世界最小・最軽量」(同社)という。ボディカラーは「HDR-SR8」と同じツヤのあるブラックを採用した。
録画モードは4種類あり、たとえば2Gバイトのメモリースティックでは、約40分(ハイビジョンLPモード)の撮影が可能だ。録画済みメモリースティックは、PCのほか「プレイステーション3」(MSスロット搭載の60Gバイト版)でも再生できるようになる予定。同社によると、夏頃をメドにファームウェアアップデートを行うという。
メディア容量と記録時間の目安は下表の通り。
AVCHD 5M(LP) | AVCHD 7M(SP) | AVCHD 9M(HQ) | AVCHD 15M(XP) | |
---|---|---|---|---|
MS PRO DUO 8Gバイト | 2時間55分 | 2時間20分 | 1時間55分 | 1時間 |
MS PRO DUO/MS PRO HG DUO 4Gバイト | 1時間25分 | 1時間5分 | 55分 | 30分 |
MS PRO DUO/MS PRO HG DUO 2Gバイト | 40分 | 30分 | 25分 | 15分 |
付属するバッテリーは「NP-FH60」で、録画時間は約1時間35分(実撮影時間約45分)。別売の大容量バッテリー「NP-FH100」を使用すると約5時間50分(実撮影時間約2時間55分)になる。
なお、製品にメモリースティックは付属せず、ユーザーは「メモリースティックPROデュオ」もしくは同時発表の「メモリースティックPRO-HGデュオ」を別途購入する必要がある。PRO-HGデュオは、240Mbpsの読み出し/書き込みが可能な新メディア。たとえば60分間の映像(約3.6Gバイト)を転送する際、従来のプロデュオはUSB2.0接続で約8分かかっていたが、8月発売予定の「メモリースティックデュオExpressCardアダプター」(8980円)を使用すると同じファイルを約2分で転送できるという。
HDDを搭載する2モデルの相違点は、HDD容量とボディカラーのみだ。60GバイトHDDの「HDR-SR7」は最長22時間、100Gバイトの「HDR-SR8」では最長38時間のハイビジョン記録が可能になった(いずれもハイビジョンLPモード)。ボディカラーは、HDR-SR7が従来機同様のシルバー。対して、HDD容量の大きいSR8はブラックとしてプレミア感を出した。
外形寸法はどちらも75(幅)×81(高さ)×149(奥行き)ミリで重量は約610グラム(標準バッテリー搭載時)。メイン基板の1枚化や内部レイアウトの最適化、さらにHDMIミニ端子など小型部品の採用により、ボディ全体のコンパクト化を図ったという。たとえば昨年のHDD搭載ハイビジョンハンディカム「HDR-SR1」と比較すると、奥行きが1.6センチ、体積にして20%減、重量は105グラム減っている。
撮影時間は、付属の標準バッテリーを使用した場合で連続1.5時間(実撮影45分)、別売の大容量バッテリー「NP-FH100」(2万1000円)を使用すれば連続5時間25分(実撮影2時間40分)となる。
このほか、ソニーは新製品の発売にあわせて、HDMIミニ端子用のケーブル2種、DVDライター「VRD-MC5」(別記事参照)、テキスタイル素材を使用するSRシリーズ専用のソフトキャリングケース「LCS-SRB」などをリリースした。各製品の概要と価格は以下の通り。
製品名 | 概要 | 市場想定価格(※1) | 発売日 |
---|---|---|---|
DLC-HDM15/B | 1.5メートルHDMIケーブル(HDMIミニコネクタ&HDMIフルコネクタ) | オープン(4480円) | 6月21日 |
DLC-HDM30/B | 2メートルHDMIケーブル(HDMIミニコネクタ&HDMIフルコネクタ) | オープン(4980円) | 6月21日 |
LCS-SRB | SRシリーズ専用縦型ソフトキャリングケース | 4935円 | 6月20日 |
VRD-MC5 | DVDライター | オープン(3万円前後) | 8月10日 |
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