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れこめんどDVD:「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」(Blu-ray Disc)DVDレビュー(3/3 ページ)

» 2007年06月08日 13時50分 公開
[飯塚克味,ITmedia]
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CG技術と巨大モンスター・クラーケンは必見!

 CH-12ではジャックにそそのかされたウィルがデイヴィ・ジョーンズの人質になってしまう。デイヴィ・ジョーンズのメイクはすべてCGで描き込まれているのだが、特殊メイクと見間違うような出来で、その技術にはあ然とするしかない。一体どれだけの人数を投入すれば、これほどのCGを作り上げられるのか?

 この後、ジャックはデイヴィ・ジョーンズに100人の魂を持ってくることを約束し、実はその裏でジョーンズの弱点が封じ込まれたデッドマンズ・チェスト(死者の宝箱)を探す旅に出るのだが、いろんな人物の思惑が重なり合い、大海原を舞台にした大アドベンチャーが展開することになる。

 なかでも巨大なモンスター、クラーケンの姿は必見! レイ・ハリーハウゼンのコマ撮り映画や、「アトランティス/7つの海底都市」といったかつてのファンタジー・アドベンチャーへしっかりとオマージュを捧げたモンスターに再会できたことに感動を覚えた。

 最後はシリーズもののお約束で、最高潮に盛り上がったところでエンドマークになってしまうのだが、絶対に続きが見たくなるラストなので、シリーズ最終章は映画館に是非足を運んでもらいたい。

Blu-ray Discのみの特典も

 特典はそのほとんどを別ディスクに収録。基本的にはDVDと同内容だが、「撮影現場の写真」「映画の海賊」「インサイド・デッドマンズ・チェスト」「世界の海賊」と題した特典はBlu-ray Discのみである。

 この中では前半の舞台である“カンニバル・アイランド”とジャックがエリザベスと再会する“トルトゥーガの酒場”のメイキングを収録した「映画の海賊」が面白い。約8分の“カンニバル・アイランド”ではジョニー・デップに果物を投げまくるスタッフたちの姿が笑えるし、“トルトゥーガの酒場”での大喧嘩をどう演出したかも分かる点も興味深い。

 「世界の海賊」はフランス、ポルトガル、イタリア語などで吹替えられた各国の予告編を収録したものだが、それぞれの言語によって、キャラクターの声が全く違って聞こえ、これはこれで充分楽しめる。

まさにBlu-ray Discの真打ち

 Blu-ray Discを購入するのはまだ先でいいやと思っているユーザーもいるかもしれない。だが、このディスクに収められた映像を見て、DVDを見直してみると、そのあまりの違いに驚きを隠せないはずだ。これはもはや劇場と同一レベルの映像・音響と言っても過言ではない。いつBlu-ray Discの再生環境を手にするか、答えはこのディスクにあると言ってよいだろう。

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