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メカトンボ襲来(2/2 ページ)

» 2007年06月27日 12時13分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]
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 さて、トンボ観察はこのくらいにして、肝心の飛行実験に移ろう。なぜか空を飛ぶモノが大好きなITmedia編集部では、今回も4人の自称精鋭たちが集った。しかも、トンボに合わせたか、麦わら帽子+ランニングシャツ+半ズボンの“夏休みルック”を持参した猛者まで出現……彼はIT戦士(見習い♂)のY。4月に入社したばかりの新人である。もちろん、先輩記者たちが脅してやらせたわけではなく、あくまでも自発的な行動である。決して強制などしていない。

 ……ホントですって。

photophoto マジで自発的な行動だったところが末恐ろしいIT戦士(見習い♂)のY

 脱線した。

 メカトンボをリリースするときは、羽根が水平になるように気をつけよう。そうすれば、“力まかせ”と形容するのがぴったりとくる力強い飛行を見せてくれる。かなりのハイテクにもかかわらず、それを全く感じさせない姿は、まさに特撮の世界だ。しかも、バサバサという羽音にモーターとギアの甲高い音が混じり、妙にメカニカルな音を作り出しているトコロもポイントだろう。はっきり言って、異様な音である。

photophoto

 仮に、予備知識のない状態でメカトンボが自分のほうに向かって飛んできたら、おそらく恐怖で逃げ出すか、思わずゴキブリのようにスリッパで叩き落とすかのどちらかだ。実際、公園でくつろいでいた人たちも、メカトンボの奇妙な音と姿に目が釘付け(夏休みルックが注目を集めたという説もある)。そのへんを歩いていた野良猫でさえ、メカトンボに興味津々だ。

photo 墜落したメカトンボと対峙する野良猫。危うし! どっちが?

 一方、夏休みルックのYは、なぜか通りがかりのマダムに写メを撮られている。どうやらタレントのロケと勘違いされた模様だ。単なるIT戦士(見習い♂)で申し訳ない。

 また脱線した。

 メカトンボの操縦性は悪くない。風にさらされる屋外だったため、思うように上昇させることはできなかったのが残念だが、左右の旋回は非常に素直だ。テールローターの回転で体の向きを変える方式のためか、まっすぐには飛びにくいのだが、いったんレバーをおろせば想像以上に反応はクイックだ。

 なお、コントローラには「エキスパート」と「ビギナー」を切り替えるスライドスイッチが用意されていて、ビギナーに合わせると旋回スピード(ロータの回転速度)が遅くなる。また、飛行スピードを落とし、機体の安定性を増すテールリボンも付属しているため、最初はこれらを活用すると慣れやすいようだ。


photo メカトンボと一緒に走りまくるIT戦士(見習い♂)。若いってスゴイ。いろいろな意味で……

 力強く、素直な飛行が持ち味のメカトンボだが、やはり風のある屋外では分が悪い。ちなみにWowWeeのWebサイトでメカトンボが飛ぶ様子を動画で紹介しているが、こちらは背景が屋内ばかりである。どうやら本国では屋内用として販売されているようだ。

 日本の家事情や飛行する様子を考え合わせるとメカトンボが“屋外用”になった理由はなんとなく理解できるが、できればWowWeeの動画のように、風のない大空間で存分に飛ばしてみたいという気持ちになる。休日の体育館などで遊んだら、きっと楽しいだろう。あるいは「ゴ○ラ対メカトンボ」などという特撮映画を作っても面白いかもしれない。

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