日立アプライアンスは7月11日、サイクロン式掃除機“ごみダッシュサイクロン”「CV-SL」シリーズと紙パック式掃除機“パワースター”「CV-PL」シリーズの新製品を発表した。それぞれの最上位モデルには、床の種類やヘッドの操作スピードを感知して吸引力やブラシ回転速度を自動的に調節する「ごみハンターヘッド」を新たに搭載している。
型番 | 集塵方式 | 実売想定価格(※1) | 発売日 |
---|---|---|---|
CV-SL10 | サイクロン方式 | 5万円前後 | 7月28日 |
CV-SL9 | サイクロン方式 | 4万円前後 | 7月28日 |
CV-SL8 | サイクロン方式 | 3万円前後 | 7月28日 |
CV-PL10 | 紙パック方式 | 5万円前後 | 7月28日 |
CV-PL9 | 紙パック方式 | 4万円前後 | 7月28日 |
「ごみハンターヘッド」は、ヘッド内部の回転ブラシにかかる負荷をセンシングし、フローリングや絨毯といった床の種類や床面の凹凸、絨毯の毛足の倒れ具合などを判断してフィードバックする。これに基づいて本体の吸引力を“強”“中”“弱”の3段階で自動制御。回転ブラシの回転速度も連動する仕組みだ。
ユーザーの操作は手元の「これっきりボタン」を押すだけ。たとえば、フローリングのように負荷の小さい床面では吸引力を控えめに、逆に毛足の長い絨毯のように負荷の大きい床では吸引力とブラシ回転を自動的に高める。ブラシ回転が高くなれば、操作している人も軽い力で動かすことができるという。
また、吸引力「中」もしくは「弱」で運転しているときに、少し強くしたいと思った場合、ヘッドを素早く動かすだけでいい。センサーが働き、吸引力を自動的に高めてくれる。吸引力の状態はヘッド上面に設けられたLEDの光で確認可能。「強」なら赤、「中」ではオレンジ、「弱」のときはグリーンに点灯する仕組みだ。
上位モデルの「SL10」および「PL10」では、回転ブラシの両端には、自走用のブラシを搭載した「スーパー自走」式のヘッドを搭載。回転ブラシの位置を変更した効果と合わせ、ヘッド操作に必要な力を約20%低減した(同社2006年モデルとの比較)。吸込仕事率は、新測定基準で570ワット(SL10、SL9)と「サイクロン式では業界ナンバーワン」(同社)。一方の紙パック式も590ワット(PL10)と580ワット(PL9)となった。
フィルターは、面積を約30%広げて捕塵性能を高めた「大型HEPAブロックフィルター」を採用しており、排気スピードを落としつつ、約2倍の捕塵性能を実現したという。ハウスダストやアレルゲンは約99.9%捕集する。また、従来の「ナノチタン」にくわえ、新たに抗菌・消臭効果の高い「ナノポーラスゼオライト」を採用したことで、ペットのにおいなどの消臭効果を約3倍に高めた。
フィルターのメンテナンスフリー化が最近のトレンドとなっているが、サイクロン式の新製品には新開発の「Wブルッとエンジン」が搭載された。電源コードを引くと、ダストケースの裏側にあるフィルターを“ビートパネル”が叩き、同時にワイヤーが同フィルターを弾いて振動させる。これにより、掃除をするたびにフィルターに付着した微細な塵を弾き落とす仕組みだ。約10年間はフィルター掃除が不要という。
ゴミ捨ても容易になった。サイクロン式では、ティッシュペーパーを使ってゴミを飛散を防ぐ独自の「ごみダッシュ」が進化。あらかじめティッシュを装着しておくと、ごみ捨ての際にごみを包み込むようにしてホコリを抑える。
一方の紙パック式は、シールふた付きの紙パック「こぼさんパック」を採用してごみ捨て時の簡便化を図った。ユーザーは、紙パックを取り出し、吸い込み口をシールで密閉すれば手を汚すことなくゴミを捨てることができる。
そのほかの主な仕様は下記の通り。
型番 | SL10 | SL9 | SL8 | PL10 | PL9 |
---|---|---|---|---|---|
吸込仕事率 | 570ワット | 570ワット | 560ワット | 590ワット | 580ワット |
集塵方式 | サイクロン | 紙パック | |||
ヘッド | ごみハンターヘッド | イオンパワーヘッド | イオンエアーヘッド | ごみハンターヘッド | イオンパワーヘッド |
本体色 | シャンパン、アクアマリン | ブルー、レッド | ブルー | シャンパン、アクアマリン | ブルー、レッド |
実売想定価格 | 5万円前後 | 4万円前後 | 3万円前後 | 5万円前後 | 4万円前後 |
発売日 | 7月28日 | ||||
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