ナショナルは7月31日、世界初の「光Ag除菌」と「スーパーアレルバスター」を搭載したトップユニット冷蔵庫「コンパクトBiG」シリーズ4機種を発表した。価格はオープンプライスで、10月1日から順次発売する。
ナショナルアプライアンスマーケティング本部の高見和徳本部長は、「キッチンを含む水回りは、家庭内でも細菌の汚染度の高い場所だ。しかし冷蔵庫は、常時食品が入っていたり、冷気が逃げるといった理由であまり掃除されない」と指摘する。同社が行ったインターネット調査でも掃除の頻度は“年に1〜2回”という家庭が過半数を占めたという。
銀イオンの除菌効果はよく知られているが、光Ag除菌では専用の「Ag除菌フィルター」に青色LEDの光を照射することで除菌効果を高めたのが特徴だ。フィルター表面で化学反応が起こり、銀イオンよりも細菌の分解能力が高い活性酸素「ヒドロキシラジカル」が発生。同社では冷気中の菌を99.9%減少させるとしている。
なお、キッチン空間(平均3.2畳)を浮遊する菌は約1320個で、冷蔵庫の扉を10秒間開けていると、庫内の空気が半分入れ替わるという。「この冷気を除菌することで、除菌・脱臭された冷気が冷蔵庫内を循環する」(同社)。
また空気清浄機などに使用されている「スーパーアレルバスター」を併せて搭載し、菌のほかカビやウイルスの活動も抑制する。さらに、保湿のために“冷気の通り道”になっていない野菜室には、ハーブ成分を配合した「保鮮抗菌カセット」を採用し、冷蔵室にも「バイオ抗菌脱臭」や汚れが落としやすいガラス製のトレイを使用するなど、庫内の清潔さに「徹底的にこだわった」という。自動給水製氷皿やパイプも分解して丸洗いできる。
もう1つの特徴は、棚の手前側がL字型にカーブした「ウェーブトレイ」だ。従来のフレンチタイプの冷蔵室は、ドアを開閉するために庫内のスペースが必要で、食品を収納できないデッドスペースが生じていた。
そこで新製品では、扉側収納スペースの形状を変え、ウェーブトレイと組み合わせることで、棚面積を約13%アップするとともに、ドアポケットとあわせて約10リットル分の収納スペースを確保した。また棚の奥行きは最大42センチとなり、大皿や手鍋なども奥行き方向に収納できるようになった。
全体容量は、トップモデルの「NR-F532T」で最大525リットル。470リットルタイプと「ちょっと低め」の2モデルを合わせ、4モデルをラインアップした。詳細と実売想定価格は下表の通り。
型番 | NR-F532T | NR-F472T | NR-F502TM | NR-F452TM |
---|---|---|---|---|
定格内容積 | 525リットル | 470リットル | 495リットル | 445リットル |
冷蔵室(チルドルーム) | 268リットル(23リットル) | 239リットル(20リットル) | 238リットル(23リットル) | 214リットル(20リットル) |
野菜室 | 100リットル | 92リットル | 100リットル | 92リットル |
光パーシャル&切替室 | 29リットル | 25リットル | 29リットル | 25リットル |
独立製氷室 | 14リットル | 12リットル | 14リットル | 12リットル |
冷凍室 | 114リットル | 102リットル | 114リットル | 102リットル |
外形寸法(単位:ミリ) | 685×699×1798 | 685×649×1798 | 685×699×1720 | 685×649×1720 |
カラー | ハーモニーホワイト、クリアグレー、ロゼステンレス | |||
実売総低価格 | 25万円前後 | 23万円前後 | 24万円前後 | 22万円前後 |
発売日 | 10月1日 | 10月1日 | 10月15日 | 10月1日 |
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