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さらに小さくなった“カードなハイビジョン”3機種登場――パナソニック初のハイブリッドタイプも登場(2/2 ページ)

» 2007年08月01日 17時26分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]
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 3秒前記録は、送局用カメラで好評だった機能を家庭向けに新規開発したもの。専用の「PRE-REC」ボタンを押すと、常時3秒間を記録しながらスタンバイ状態に移行。「REC」ボタンを押した瞬間の3秒前から記録されるため、大事な瞬間を取り逃すことが減る。

photophoto 3秒前記録の概要と「PRE-REC」ボタン

DVDへワンタッチ保存

photophoto 8センチDVDメディアを使用できる「HDC-SX5」

 ハイブリッドタイプの「HDC-SX5」は、ハイビジョン動画を安価なDVDメディアへ手軽に保存できる。DVDドライブは8センチのDVD-R/-R DL/-RW/RAMをサポート。AVCHD規格準拠のハイビジョン直接録画およびSDカードからのダビングに対応するほか、MPEG-2によるスタンダード画質録画も可能にだ。ハイビジョンの場合は片面1層メディアに最大31分(ビットレート6MbpsのHEモード)、スタンダード解像度では約75分(LPモード)記録できる。

photo DVDマルチドライブ「LF-P968C」

 一方、「HDC-SD5/SD7」にもDVDに保存する手段が用意された。同社がPC周辺機器として販売しているDVDマルチドライブ「LF-P968C」(オープン価格、実勢価格2万円強)とUSBケーブルで接続すると、本体のボタン1つでハイビジョン映像を高速ダビング(コピー)。カメラ本体を介してハイビジョンテレビと接続すれば、再生することもできる。

 付属のPC用ソフト「HD Writer 2.0J for SX/SD/DX」もバージョンアップした。新機能としては、SDカードやDVDディスク(AVCHD)に記録したハイビジョン映像をPC上で直接再生できるようになったこと。編集機能はファイル分割や削除といった簡易的なものだが、MPEG-2に変換してDVDビデオフォーマットのディスクを作成したり、映像から任意の画面を切り出して2.1Mバイトの静止画として保存する機能も備えている。

 なお発表会の席上、パナソニックマーケティング本部の平原重信副本部長は、ハイビジョンレコーダー「DIGA」の製品戦略にも触れ、「今後発売予定のハイビジョンDIGAは、ムービーで記録したフルハイビジョン映像の保存・再生に対応する」とした。詳細は明らかにしなかったが、AVCHDへの対応を進める方針だ。

 「安価なDVDメディアでハイビジョン映像が楽しめるようになれば、一気に大衆化が進む。フルハイビジョンのビッグバンだ」(平原氏)。

photophoto パナソニックマーケティング本部の平原重信副本部長

 新製品の主な仕様は下記の通り。

型番 HDC-SD5 HDC-SD7 HDC-SX5
撮像素子 1/6型CCD×3(53万画素×3)
レンズ(35mm換算) 電動10倍ズーム、42.9〜429mm(動画撮影時)、F1.8〜2.8
記録メディア SDカード(256Mバイト〜2Gバイト)、SDHCカード(4G〜8Gバイト) SDカード(256Mバイト〜2Gバイト)、SDHCカード(4G〜8Gバイト)、8センチDVD-R/-R DL/-RW/RAM
モニター 2.7型ワイド(約30万画素)
ファインダー 0.44型ワイドカラービューファインダー
インタフェース HDMI、D3、コンポジット、USB
カラー シルバー ブラック、ホワイト シルバー
発売日 8月25日 9月8日 8月25日
店頭予想価格(※1) 14万円前後 14万円前後 15万円前後
※1:価格はオープンプライス


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