3秒前記録は、送局用カメラで好評だった機能を家庭向けに新規開発したもの。専用の「PRE-REC」ボタンを押すと、常時3秒間を記録しながらスタンバイ状態に移行。「REC」ボタンを押した瞬間の3秒前から記録されるため、大事な瞬間を取り逃すことが減る。
ハイブリッドタイプの「HDC-SX5」は、ハイビジョン動画を安価なDVDメディアへ手軽に保存できる。DVDドライブは8センチのDVD-R/-R DL/-RW/RAMをサポート。AVCHD規格準拠のハイビジョン直接録画およびSDカードからのダビングに対応するほか、MPEG-2によるスタンダード画質録画も可能にだ。ハイビジョンの場合は片面1層メディアに最大31分(ビットレート6MbpsのHEモード)、スタンダード解像度では約75分(LPモード)記録できる。
一方、「HDC-SD5/SD7」にもDVDに保存する手段が用意された。同社がPC周辺機器として販売しているDVDマルチドライブ「LF-P968C」(オープン価格、実勢価格2万円強)とUSBケーブルで接続すると、本体のボタン1つでハイビジョン映像を高速ダビング(コピー)。カメラ本体を介してハイビジョンテレビと接続すれば、再生することもできる。
付属のPC用ソフト「HD Writer 2.0J for SX/SD/DX」もバージョンアップした。新機能としては、SDカードやDVDディスク(AVCHD)に記録したハイビジョン映像をPC上で直接再生できるようになったこと。編集機能はファイル分割や削除といった簡易的なものだが、MPEG-2に変換してDVDビデオフォーマットのディスクを作成したり、映像から任意の画面を切り出して2.1Mバイトの静止画として保存する機能も備えている。
なお発表会の席上、パナソニックマーケティング本部の平原重信副本部長は、ハイビジョンレコーダー「DIGA」の製品戦略にも触れ、「今後発売予定のハイビジョンDIGAは、ムービーで記録したフルハイビジョン映像の保存・再生に対応する」とした。詳細は明らかにしなかったが、AVCHDへの対応を進める方針だ。
「安価なDVDメディアでハイビジョン映像が楽しめるようになれば、一気に大衆化が進む。フルハイビジョンのビッグバンだ」(平原氏)。
新製品の主な仕様は下記の通り。
型番 | HDC-SD5 | HDC-SD7 | HDC-SX5 |
---|---|---|---|
撮像素子 | 1/6型CCD×3(53万画素×3) | ||
レンズ(35mm換算) | 電動10倍ズーム、42.9〜429mm(動画撮影時)、F1.8〜2.8 | ||
記録メディア | SDカード(256Mバイト〜2Gバイト)、SDHCカード(4G〜8Gバイト) | SDカード(256Mバイト〜2Gバイト)、SDHCカード(4G〜8Gバイト)、8センチDVD-R/-R DL/-RW/RAM | |
モニター | 2.7型ワイド(約30万画素) | ||
ファインダー | ー | 0.44型ワイドカラービューファインダー | |
インタフェース | HDMI、D3、コンポジット、USB | ||
カラー | シルバー | ブラック、ホワイト | シルバー |
発売日 | 8月25日 | 9月8日 | 8月25日 |
店頭予想価格(※1) | 14万円前後 | 14万円前後 | 15万円前後 |
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