パナソニックの「HDC-SD3」は、記録メディアとして4GバイトのSDHCメモリーカードを標準付属させたAVCHD規格準拠ビデオカメラだ。“カードなハイビジョン”シリーズの初代モデル「HDC-SD1」では、ほかのAVCHD準拠カメラやHDVカメラと同じく、1440×1080/60iのみに対応していたが、今回は新たに1920×1080/60i記録を実現した。
ただし、動画記録モードは従来と同様にHF/HN/HEの3種類で録画可能な時間もそれぞれ40分/60分/90分と変わらない。ビットレートは据え置きで、HFモードの解像度のみを1920×1080へと引き上げたわけだ(HFは13Mbps・CBR、HNは9Mbps・VBR、HEは6Mbps・VBR)。
撮像素子も1/4型CCD(総画素数56万)×3の3CCD構成となっており、記録解像度以外の性能面に関しては「HDC-SD1」から概ね変更なしといっていい。本体は形状こそ若干変更されたかもしれないが、サイズは74(幅)×69(高さ)×142(奥行き)ミリ、撮影時質量は490グラムとほぼ同じだ。
これら仕様上のサイズ・質量で比較すると、キヤノン「iVIS HV20」、ソニー「HDR-HC7」といったシューティングタイプのHDVカメラとあまり変わらないが、実際につかんでみると、偏った部分でのふくらみがあまりないせいか、いくぶんスリムに感じられる。とくに高さが低いこともあり、比較的つかみやすい印象だ。本体上部に配されたグリップラバーも、片手でホールドする際には意外と効果的である。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR