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フルHD記録対応の“カードなハイビジョン”――パナソニック「HDC-SD3」(2/4 ページ)

» 2007年05月02日 14時27分 公開
[浅井研二,ITmedia]

 電源スイッチを兼ねたモードダイヤルは、「オフ」から「撮影」「再生」「PC接続」へと回して選択していく。撮影モードの場合は、液晶モニタの開閉に連動して、自動的に電源をオン/オフしてくれるので、頻繁にモードダイヤルを操作する必要はない。もちろん、内蔵のレンズカバーも連動して開閉する。

photo インタフェースは機能・デザインともにシンプルで、電源スイッチを兼ねた「モードダイヤル」と、カーソル移動だけではなく、状況に応じて機能が割り当てられる「十字キー」が中心となる。モードダイヤルの下に並んでいるのは、「MENU」と「削除」ボタン

 さらに、クイックスタート機能も搭載しており、設定で「入」にしておくと、液晶モニタを閉じた際に電源オフではなく待機状態となる(モードダイヤルの上の動作表示ランプが緑色に点灯)。この場合は、液晶モニタを開いて再度撮影を行うのに約1.7秒しかかからない。ただ、待機状態は撮影一時停止状態の約7割の電力を消費し、また、通常の電源オフ→オンでも4〜5秒程度で撮影可能となるため、一般的な用途であればクイックスタートは使わなくていいだろう。

photo バッテリーは本体内に完全に収まるタイプだが、バッテリーパックホルダーキット「VW-VH04-K」(SD3専用)を組み合わせることで、大容量バッテリーパック「VW-VBG260-K」も使用可能になっている(いずれも別売)。付属のバッテリーパック「VW-VBG130-K」で、連続撮影時間(ズーム固定)を実測してみたところ、1時間15分程度の使用が可能だった
photo HDMI端子とUSB2.0端子は本体側面のレンズ近くに配置。すぐ横の半円状のスリットは排気口で、本体手前のストラップの付け根には冷却用ファンを装備した吸気口がある。ただ、音は吸気口側に耳を近づけるとジーと聞こえるくらいで、風はいずれも特に感じない程度

 動画/静止画モードの切り替えスイッチなどはない。撮影モードではモードダイヤル中心部にある「撮影開始/一時停止」ボタンを押せば動画記録となり、上部にある「フォトショット」ボタンでは静止画記録が可能だ。ただ、再生モードに関しては、動画と静止画のサムネイル一覧を切り替える際、カーソルを最上部のタブの位置まで移動させる必要があるので、少々面倒かもしれない。

 システム設定などのメニュー操作は、MENUボタンと十字キーで行う。また、撮影オプションを利用する場合も十字キーを押し込み、複数のページに分かれた設定項目を「↓」でめくりつつ、「↑」「←」「→」で実行すればいい。たとえば、1ページ目では、十字キーの上に「逆光補正」、左に「フェード」、右にヘルプモードが割り当てられている。

 同様に、2ページ目では「カラーナイトビュー」「美肌モード」「テレマクロ」、3ページ目では「セルフタイマー」「フラッシュ」「赤目軽減」を設定可能で、さらに、マニュアル撮影モードなら、4ページ目として「白バランス」「明るさ(絞り・ゲイン)」「シャッター速度」が表示され、5ページ目はマニュアルフォーカスということになる。

 再生操作も同様で、十字キーの上で「再生/一時停止」、左右で「早戻し」「早送り」となる。また、一時停止状態であれば左右でコマ送りとなり、そのまま押し続ければスロー再生される。ちなみに、早戻し/早送りは2秒単位でパラパラと表示される感じで、6〜7秒で1分程度のシーンが流れていくという速度だ。

 このほかに用意されている操作ボタン類といえば、ズームレバーとオート/マニュアル切替スイッチくらい。ズームは光学12倍で、レバーは小さいながらも低速から高速まで思いどおりに反応してくれ、なかなか操作しやすい。手ブレ補正は光学式で、最望遠で撮影した映像を見ても効きは上々といえ、動きに不自然さも感じられない。

photo ズームレバーは小型ながら操作はしやすい。その向こうに見えているのは、ホールド時に指をかけられるグリップラバー

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