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気軽に使える光学10倍ズーム――ソニー「DSC-H3」レビュー(3/6 ページ)

» 2007年09月11日 18時24分 公開
[小山安博,ITmedia]

 基本的な撮影はPモードで行うのがお勧めだが、それ以外にもモードダイヤル上に複数のシーンモードが用意されている。

photo モードダイヤルを回すと画面上にグラフィカルな表示とともに説明が表示される。ダイヤルを見なくてもモードが分かりやすくていい

 このうち高感度モードは、自動的に感度がISO3200まで増感するようになり、パーティやちょっとシックなバー、寝ている赤ん坊を撮影する時など暗所でフラッシュが利用できない場合に有効だろう。PモードでもISO感度設定からISO3200を設定することもできる。

photo ISO感度設定。ISOオートだとISO3200までは増感してくれないので、シーンモードの高感度を使うか、自分で設定する必要がある

 撮影に関してちょっと気になったのが、ISO感度オートだと最低感度はISO100ではなく、ISO125に設定される点。シャッタースピードが十分でもISO125になるので、これが通常の動作らしいのだが、なぜか中途半端な数値になっている。

ハイビジョン出力にも対応

 撮像素子には有効画素数810万画素1/2.5型CCDを搭載する。画像処理エンジンには「BIONZ」を採用。これによって、最近のソニーが注力するハイビジョンサイズの画像撮影に対応。それをさらにハイビジョンテレビへ出力するできるようになっている。

photo 再生画面。表示される情報量は十分

 最新の「BRAVIA」には、写真鑑賞に最適化された画質モード「BRAVIAプレミアム・フォト」が搭載されていて、DSC-H3などのBIONZ搭載カメラから写真を出力、きれいに鑑賞できるようになっている。

 カメラ内で音楽とエフェクトを組み合わせたスライドショーを作成・再生できる「音フォト」にも対応、HD画質でも音フォトを作成でき、それをテレビへ出力すれば、大画面で迫力のあるスライドショーが楽しめる。

photo サムネイル表示。サムネイルは最大1画面12コマ

 DSC-H3は、既存のHシリーズに対して、よりカメラ的なスタイルを採用、コンパクト化した高倍率ズーム機だ。持ちやすさと収納しやすさを両立させたちょうどいいサイズで、それでいて光学10倍という高倍率を実現している。

 最近のモデルとしは必要な機能は網羅されており、使い勝手もよく、奇をてらったスタイルも機能もない分、素直に使える高倍率ズーム機だ。

photo バッテリーはリチウムイオンバッテリで、撮影可能枚数はCIPA規格で330枚。28MBの内蔵メモリも備える

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