さらに米国市場でのソフト累計販売数のグラフも紹介。BDの累計販売枚数はすでに250万枚を突破し、今月には300万枚を超える見込み。2007年累計売り上げ枚数比率では、BDがHD DVDの2倍以上売れている。
メーカー数・製品数・ソフト販売数どれをとってもBDが勝っているということもあり、BlockBuster/Target/Home Theater Specialists of Americaなど米国の大手流通網は、BD単独販売を実施するなど、BD優先販売に動きつつあるという。「今年のクリスマスにかけて、ますますBDを優先的に扱うところが増えてくるとみている」(小塚氏)
中国でも政府関係の企業と密接に連携をしたり、中国最大の映画会社と共同でオーサリングサービスを行うなどコンテンツ面での充実もはかっている。
さらにBD賛同メーカーの多い日本国内の状況は、製品ラインアップでも販売数でも圧倒的にBDが有利。記録メディアの状況も同様で、品揃えが多いため価格競争でメディアが買い安くなっているという。
「今年のクリスマス商戦は、量販店にはBDしか置いていないような状態になると思う」(小塚氏)
パッケージソフト販売状況を示すデータでも、HD DVDとBDのタイトル売り上げトップ10(2007年2〜8月累計:GfKデータ)を見ると1位から10位までずらっとBDタイトルが並ぶといった状況だ。
「ホントにHD DVD、日本で売っているんですかねえ」(小塚氏)
「民生機器もメディアもPCもソフトもBD一色なので、たぶん日本ではフォーマット戦争は無かったと思っている。これから安心してBD製品を買ってもらいたい」(小塚氏)
マンハッタン近くで最新作の撮影をしている巨匠リドリー・スコット監督からBD支持のメッセージが届けられた。「『キングダム・オブ・ヘブン』のBDバージョンを立ち会って見せてもらいましたが、とにかくびっくりしました。透明な窓の向こうに物語が繰り広げられているみたいで、こんなに感銘を受けたことはありません。すぐに欲しくなりました。私の作品のディレクターズカットをBDで出してくれたフォックスに感謝します。本当に感動しました。みなさんもぜひ」
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