CD-S2000では、D/Aコンバーターをプラス側、マイナス側にそれぞれ一基ずつ用い変換精度を向上させる差動方式のDAコンバーターをL/Rに搭載。プラス/マイナスの各出力は独立したローパスフィルターに入力され、出力端子に至るまで全段を完全にバランス伝送とした。
一方のA-S2000も、XLRバランス入力端子からスピーカー端子の直前まで、フォノイコライザーとヘッドフォンアンプを除くすべてのオーディオ回路をバランス化。また出力段のプラス側とマイナス側に同一極性の出力素子を採用し、NFB(Negative Feedback)や電力供給を左右のチャンネルそれぞれのプラスとマイナス側を独立させてスピーカー駆動を完全に対称化した。
さらにA-S2000では、電源供給をクリーンにするため、パワーアンプ用の大容量パワーサプライ4基をグラウンドから完全に浮いた形(フローティング)で搭載している。これらの手法を含め、ヤマハは「フローティング&バランス・パワーアンプ」方式と呼称している。
外装の仕上げはアンプ/CDプレーヤー共通で、ヘアライン加工のフロントパネルと天然木全面突板仕上げ。シルバーモデルはナチュラルバーチ、ブラックモデルはダークブラウンのサイドウッドを組み合わせた。また脚部にはスパイク/パッド選択式のレッグを備えている。
そのほかの主な仕様は下表の通り。
| 製品名 | A-S2000 |
|---|---|
| 定格出力 | 90ワット+90ワット(8オーム)、150ワット+150ワット(4オーム) |
| 実用最大出力(JEITA) | 120ワット+120ワット(8オーム)、190ワット+190ワット(4オーム) |
| 音声入力 | 6系統(XLR×1、RCAピン×4、フォノ×1) |
| 音声出力 | 2系統(プリアウト1、レックアウト1) |
| 外形寸法 | 435(幅)×137(高さ)×465(奥行き)ミリ |
| 重量 | 22.7キログラム |
| 価格 | 20万8950円 |
| 発売時期 | 12月中旬 |
| 製品名 | CD-S2000 |
|---|---|
| 再生メディア | SA-CD、CD、CD-R/RW(MP3、WMA再生対応) |
| 周波数特性 | 2Hz〜50kHz(SA-CD)、2Hz〜20kHz(CD) |
| 高調波歪率 | 0.0017%以下(SA-CD)、0.002%以下(CD) |
| ダイナミックレンジ | 110dB以上(SA-CD)、100dB以上(CD) |
| SN比 | 116dB以上 |
| 音声出力 | アナログXLR(バランス)×1、光デジタル×1、同軸デジタル×1、アナログRCAピン×1 |
| 外形寸法 | 435(幅)×137(高さ)×440(奥行き)ミリ |
| 重量 | 15キログラム |
| 価格 | 17万6400円 |
| 発売時期 | 12月中旬 |
“大人”がピュアオーディオに興味を持つ理由
ヤマハ、3次元シネマDSP搭載の新フラグシップ「DSP-Z11」を発表
ハイエンドオーディオの復権Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR