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FEDに有機EL、最新のフラットパネルをチェックFPD International 2007(2/2 ページ)

» 2007年10月24日 20時32分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]
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 一方、セイコーエプソンは10月15日に発表した8インチの有機ELディスプレイを展示していた(→関連記事)。スペックは800×480ピクセルで200カンデラ、コントラスト比が10万:1以上。発光材料の改善と独自素子構造の開発により、5万時間以上(輝度が半減するまで)を実現している。黒の再現性に優れるというメリットを生かし、ベゼルの黒と映像のバックが一体化するデモ映像を流していた。

photophoto 「究極の黒」を使い、背景とベゼルを一体化。お洒落な店頭用ディスプレイに仕上げた
photophoto テレビやポータブルDVDプレーヤーなどに使えそうなサンプル(左)と車載用試作機

 同社では3種類の応用例を展示していたが、画面サイズはいずれも8インチ。これは車載用を前提にしたためで、既に小規模量産用の開発製造ラインが稼働しているという。量産出荷は「2年後をメドに検討していく」。

 サムスンやエプソンではサイズ的に不満だという人は、台湾CHI MEI OPTOELECTRONICS(CMO)ブースを覗いてほしい。1366×768ピクセルながら25インチサイズのAMOLEDテレビが展示されている。

photophoto CMOの25インチ有機ELパネル。低消費電力も大きな特徴だ

 スペックは、コントラスト比が1万:1、輝度は350カンデラ。デモ映像に映画を使用していることからもわかるように、テレビ用途を中心に実用化を検討中。同社では、25インチ以上のサイズを前提に2010年頃の量産を目指しているという。


 「FPD International 2007」の開催期間は26日金曜日まで(10時〜17時)。入場料は2000円だ。

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