リコーは10月30日、コンパクトデジタルカメラの新製品「GR DIGITAL II」を発表した。11月22日から販売を開始し、価格はオープン。実売想定価格は8万円前後。
2005年に発売した「GR DIGITAL」の後継モデル。前モデルは銀塩カメラを思わせるクラシカルなデザインと、「GRレンズ」による高い描写力が好評だったが、新モデルはこれらの魅力を継承しながらさらなる高画質と操作性の向上を図っている。
撮像素子を従来の1/1.8インチ813万画素CCDから1/1.75インチ1001万画素CCDに変更し、S/N比やダイナミックレンジを維持しながら画質を向上させたという。画像処理エンジンは「GR ENGINE II」を新たに搭載。「Caplio R7」に採用した「スムース イメージング エンジンIII」の技術を活用し、高感度撮影時のノイズを大幅に抑えている。レンズは従来と変わらず28ミリ(35ミリ判換算)/F2.4-F11の「GRレンズ」を採用した。
液晶は2.5インチ(約21万画素)から2.7インチ(約23万画素)に拡大し、視野角や色再現性を改善した高性能パネルを採用。また外部ファインダー使用時に便利な情報表示モードを新たに搭載。これによりシャッター速度やF値など、撮影時に必要な設定情報だけを液晶に表示することができる。さらに、コンパクトデジタルカメラには珍しい「電子水準器」を装備。液晶に画面の傾きを知らせるインジゲーターが現れ、正確に水平がとれた写真を撮ることが可能だ。そのほかMF撮影に便利な被写界深度表示機能も備えた。
ユーザーから改善の要望が多かったというRAW画像の書込速度も向上。従来は5秒〜10秒かかっていた書込時間を約3.8秒にまで短縮し、書込中にも次の撮影へのアクションを受け付けることで操作性を向上させている。またブロガーなどから好評だというアスペクト比1:1モードを搭載し、RAW撮影時にも同モードを対応させた。モノクロのトーン(赤みや青みなど)を調節できる機能も搭載している。
モードダイヤルには新たに個人設定を登録できるカスタムモードを2つ配置した。またメニュー画面に入らずに“JPEGとRAW”“AFとMF”“カラーとモノクロ”などを切り替えられるワンプッシュモードチェンジ機能も備えている。
そのほかAEロック機能やフラッシュ調光補正機能などを新たに採用。バッテリーは前モデルと同じ「DB-60」を使用しているが、撮影枚数は従来の250枚から370枚に増えている。SDメモリー/SDHCカード、マルチメディアカードでの記録に対応するほか、約54Mバイトの内蔵メモリも備えた。本体サイズは107(幅)×58(高さ)×25(奥行き)ミリで、重さは約168グラム(本体のみ)。
拡張オプションに関しては、前モデルのものを流用することが可能。加えて今回、従来よりスリムな外付けミニファインダー「GV-2」(28ミリ対応)も同時に販売する。価格は2万4150円。ユーザーからの要望が高かったという40ミリテレコンバージョンレンズ「GT-1」も近日発売する予定となっている。価格は1万5750円。
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