「人生銀行」で貯金箱ブームを起こしたタカラトミーが、どうしても貯金が続かない人たちに提案する最終兵器――「貯金爆弾」。爆発によって怠け心を戒める、世にも恐ろしい貯金箱である。
真っ黒い爆弾本体からは導火線が延び、しかも前面にはコミカルな 恐ろしげなドクロマーク入り。昔ながらの“いかにも爆弾”というイメージが、懐かしのドクロベェ様を彷彿とさせる。ついでに長年のMacユーザーなら暗い過去を思い出すこと請け合いだ。
さて、爆弾とはいえ「貯金爆弾」は貯金箱なので、いきなり爆弾テロを起こしたりはしない。貯金爆弾の底面には電源兼用のモード切替スイッチがあり、「1日モード」と「3日モード」を選択できる。1日モードなら毎日、3日モードなら3日に1度、ちゃんと貯金しつつければ問題なし。爆発の危険度は「レベル0」から「レベル3」まであり、この状態は「レベル0」である。
怖いのは貯金をサボりだしたとき。うっかり「レベル0」の期間にお金を入れ損なうと「レベル1」へ移行してしまう。「レベル1」の期間は、1日モード/3日モード共通で約24時間。導火線に火が灯り、2時間おきに貯金を催促するように恐ろしい効果音が鳴り始める。それも無視していると「レベル2」に突入だ。
レベル2では、導火線の火が爆弾本体に近づき、光と音で貯金を催促する。この状態も24時間が限度で、それを過ぎるといよいよ「レベル3」である。「レベル3」では、光と音に本体の振動が加わり、爆発寸前であることを知らせる。
「レベル3」はもう、コインを投入しなければ近いうちに大爆発、コインを入れても1/2の確率で爆発を起こすという恐ろしい状態だ。コイン投入に成功すれば「レベル0」に戻ってくれるが、2回に1回は失敗して爆発するという理不尽さ。例えるなら、憧れのドロンジョ様が野比のび太と同じ声だと知った時くらいの理不尽さである。
もっとも、「レベル1」でも可能性が低いだけで、コイン投入時に爆発する確率はゼロではない。つまり確実に爆発を逃れるには「レベル0」の状態を維持する以外はなく、「レベル1」「レベル2」に進めてはいけないのだ。
ただし、冒頭で触れた通り、今回は爆発させることが目的である。だからどんなに催促されても貯金爆弾の警告をシカトを続けようとしたのだが、実際のところ“無視し続ける”ほうが難しいことがわかった。
導火線が光る程度ならいい。しかし控えめながらも警告音が2時間に1度、あるいは1時間に1度の頻度で鳴り出すと、自室ならともかく、社内に置いていると周囲の同僚のほうが気になってくるらしい。爆弾がなり出すたびに視線はきつくなり、最終的には“爆発の恐怖”ではなく、「うるさいからとっとと黙らせな。このスカポンタン」という“外圧”によってコインを投入する羽目になるのだ。
そんなわけで、社内貯金生活はあっさり挫折。今回は、貯金爆弾が備えているもう1つの機能「バーティモード」で爆発する様子を動画に収めてみた。
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