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HDMIをワイヤレスに――WirelessHD 1.0が策定2008 International CES

» 2008年01月07日 17時54分 公開
[渡邊宏,ITmedia]

 松下電器やソニー、東芝、LG Electronics、Samsung Electronics、Intel、SiBEAMら日米韓のメーカーが組織する業界団体「WirelessHD」は家庭用AV機器向けの無線伝送規格「WirelessHD」(WiHD)のVersion 1.0を発表した。テレビやレコーダー、ビデオカメラ、セットトップボックスなどでの現在一般的なHDMIに変わる存在になるとの目標に掲げ、2008年末の対応製品投入を目指す。

 WiHDは利用に際して国際的にも免許が不要な60GHz帯域を利用し、最大で4Gビット/秒の高速無線通信を可能とする規格。説明によれば、この技術を利用することで1080pのHD動画を非圧縮で約10メートル伝送することが可能だという。DTCPも実装するため、著作権保護の必要な映像の伝送にも問題ない。

photophotophoto WiHDのアーキテクチャ。テレビを始め、DVDプレーヤーやデジタルビデオカメラ、PC、STBまでさまざまなメディアコンソールを無線接続するのが狙い(左、中)、WirelessHDのChairman John Marshall氏(右)
photophotophoto 1台のプレーヤーから2つのディスプレイへ映像を映し出すような運用も可能(左)、広帯域であるためマルチチャンネルのHDオーディオも無線化できる(右)、ローレイテンシモードを利用すれば遅延を1ミリ秒以下に抑えられる(右)

 機器間制御の信号も伝送することが可能で、電源のON/OFFや再生/停止などの制御がWiHD越しに行える。DVDプレーヤーの再生ボタンを押せば、離れて設置されている壁掛けテレビの電源が入り入力が切り替わる――といった動作が可能だ。また、電波の圏内にある対応機器は互いの存在を自動認識するため、利用者が認証や接続を意図的に行う手間も必要ない。

「WiHDによって、AV機器のレイアウトに頭を悩ませる必要はなくなります。それに、ネットワークの設定が容易になるほかコンテンツ運用の柔軟性が高まります」(WirelessHDのChairmanを務めるJohn Marshall氏)

 802.11nなど高速な無線規格を利用してHD映像を無線伝送しようとする動きは以前からある。そうした他の無線規格に対し、WirelessHDは(1)伝送が最高4Gビット/秒と高速なこと、(2)多くのCE機器メーカーが策定に参加していること、(3)非圧縮のビデオストリーミングが可能なこと、(4)機器間制御が容易でありwireless video area network(WVAN)が容易に構築できること、などをWiHDのメリットとして挙げている。

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