次は内蔵ソフトについて確認してみる。電源を入れるとメインメニューが表れ、上から「Communication」「RSS/Podcast」「Web」「Music」「Photo」「Video」「Camera」「Tools」の各項目が表れる。「Google Talk」のようなソフト名称ではなく、目的別にメニューが構成されているあたりは家電的といえる。
無線LANの接続については、本体側面のハードウェアスイッチがオンになっていれば必要に応じて自動的に接続が行われる(初回設定の必要はある)。ハードウェアスイッチをオフからオンにしても、同様に自動接続が行われる。接続用のプロファイルは複数保存しておくことが可能なので、自宅用や外出用(HOTSPOTやBBモバイルポイント)を必要に応じて設定しておけばいい。なお、本製品にはHOTSPOTの1年間無料利用権が付属する。無線LANがないと本製品の価値は大きく低下してしまうので、これはうれしい配慮といえる。
まずは「Web」からWebブラウジングを試してみた。搭載のWebブラウザは本製品用にカスタマイズされたNetFrontで、ITmediaを含めた多くのサイトでレイアウトの崩れなく正確な描写が行えた。組み込み機器用FlashプレーヤーのFlash Lite 3(PC向けのFlash8相当)も含まれているためYouTubeの動画も楽しめる。
ただ、搭載しているCPUの能力のためなのか、NetFrontのレンダリング能力なのかは判別できなかったが、Windows XP+IE7に比べると描写速度は遅め。また、液晶の解像度が高いためにWebページのアイコンなどが小さく、指先では選択しにくい場合もあった。Web閲覧にスライタスは必須かもしれない。せっかくのタッチパネル液晶なので、iPod touchのようなピンチ(2本指で画面の拡大縮小を行う)ができれば快適さは増すのだが……。
Web閲覧中には、「OPTION」からブックマークやウィンドウ切り替えといった各種メニュー、「INFO」から電波状態やPlace Engineを利用した位置情報の設定、「DISP」からアドレスバーなどをオーバーレイ表示できる。URLや検索語句の入力さえなければキーボードなしでも快適にWebブラウジングが楽しめる。
YouTubeの再生は問題ないが、すべての動画サイトを楽しめるわけではない。IE専用サイト/ページ(GyaOやYahoo!動画など)やQuickTimeなど特定のプラグインを必要とするサイト/ページは表示できない。また、以前試したようにニコニコ動画も再生できない。これはニコニコ動画が再生にFlash9を必要とすることに起因すると思われる。
「Communication」とは結構漠然とした項目だが、選択すると起動するのはSkype/Google Talkのいずれかを選択するメニューであり、実質的にはIP電話とメッセージングソフトの起動を指すと理解すればいい。Skypeはファイル転送も可能で、また、Google TalkはGmailとの連係機能も備えており、メッセージング画面からGmailを呼び出すことが可能なほか、新着メールがある場合、画面右上にアイコンが表示される。
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