日本ビクターブースでは、昨年10月のCEATECに登場した厚さ37ミリの液晶テレビの試作機を見ることができる。欧州とアジアで3月発売を予定しており、次いで米国で初夏に販売される見込み。日本はその後になるようだが、オリンピック商戦に間にあうことを期待したい。
また、夏頃の発売を予定しているブックシェルフ型スピーカーと2chデジタルアンプの試作機も参考出展した。スピーカーはツィーターとウーファーの両方にマグネシウム振動板を採用したもので、従来のアルミ素材に比べてオブリコーン(振動板の中心をセンターからずらした位置で駆動させ、中高音域の特性を改善する)との相性が良いという。またウーファーユニットをキャビネット内部の木製パーツで固定するなど、振動の影響を抑える工夫も加えた。
新スピーカーは夏頃の発売を目標にして開発中。一方のアンプは発売時期が未定だ。展示会場に試聴スペースを設け、開発担当者が新技術を説明するデモンストレーションも行われていた。

恒例の「自作オーディオ自慢大会」では、個性的なスピーカーや真空管アンプがずらりと並ぶ。中でも目立っていたのが「PCL86 超三極管接続ビール缶アンプ」だ(右)。最大のアピールポイントは「完成を祈願して美味しいビールが味わえる」ことだそうな“体験型”イベントに注力したぶん、参加社の数や最新技術の披露といった点では物足りない印象も受ける今回のA&Vフェスタだが、お目当ての製品をじっくり試聴し、より深く理解できるという意味でエンドユーザーに近づいたと言える。参加各社も「音が出しやすくなった」(ビクター)、「多くの人に製品を手にとってもらえる」(ソニー)など概ね好意的な反応で、衣替えをした意味は十分に感じられた。
A&Vフェスタは2月25日まで、パシフィコ横浜の国際会議場3〜4階で開催している。入場は無料(要登録)。なお、会場のすぐ横にキッズコーナーや親子で参加できるオーディオ工作教室も用意されているから、お父さんたちもゆっくり会場を見て回ることができそうだ。
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ウッドコーンは“酒”が好きCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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