約110センチという横幅、12キログラム超の重量は、男性がなんとか一人で設置できるスペック。今回は純正スタンド「WS-S10LS」を利用したため、事前に金具を取り付け、そのまま引っかけるだけだったのでとても簡単に済んだが、壁に直接取り付けるようなシチュエーションでは2人以上で作業するのが無難だろう。もちろんラック置きなら一人で充分だ。
ケーブルの配線はラクチン。テレビとはHDMIと光デジタルの2本、プレイステーション3とはHDMIケーブル1本を繋ぐのみなので、煩雑さは全くない。それにしてもケーブル1本でサラウンド音声が楽しめるなんて、いい時代になったものだ。
付属しているリモコンは、RHT-S10の設定/切替だけでなく、テレビやプレーヤーの操作も行えるマルチタイプ。高機能ゆえの煩雑さはあるが、使い込めば慣れる範疇だろう。もし自前のテレビが「BRAVIA」シリーズなら、シアターモードなど画質設定の切替もこちらでできるため、これ1つで用が足りるかもしれない。そういった意味でも重宝しそうだ。
リモコンで唯一不満に思ったのが、サラウンドモードの変更ボタンが、カバー内に納められていること。ソニーではサラウンドフィールドと呼んでいるが、そのボタンが下部のスライド式カバーを開けないと出てこないのだ。テレビだってプレーヤーだって、再生するソフトの種類によってサラウンドモードを積極的に変えたくなるのが人情。BRAVIAリンク対応テレビの映像セッティングとRHT-S10のサラウンドモードを1ボタンで変更できる「シアター」ボタンを用意しているのは評価するが、もう一歩配慮がほしかった。
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