電源スイッチなどは用意されていないので、電源プラグをコンセントに挿せばヒーターの加熱が始まる。串に刺した材料をサイドバーに載せて、あとは焼き上がるのを待てばいい。ちなみに串を載せるサイドバーの間隔は約10センチ。肉が多く刺してある串だと、はみ出してしまうので気をつけたい。また、このサイドバーは上下に高さを変えることが可能で、左右に設けられた「焼き加減調節用レバー」を動かすことで調節できる。ヒーターにあまり近付けすぎると焦げてしまうので、使っていく中で最適な高さを見つけよう。
焼け出してきたら、焼き面を裏返したりしてさらにじっくり焼いていく。この製品の消費電力は650ワットで、それほどハイパワーというわけではない。実際に焼いてみたが、生の状態から完全に焼き上がるまでにはけっこう時間がかかった。家族が多い場合は少し力不足かもしれない。
ただ、スーパーや屋台で売っている加熱調理済みのやきとりを温め直すのに使うという手もある。これなら4〜5分程度で食べられるので快適だ。電子レンジなどでまとめて温めて大皿に盛ると、食べている内にどんどん冷えていってしまうが、「やきとり屋台」の上に載せておけばずっとアツアツのまま、肉汁ジュージューのまま食べられる。これは実際にやってみると分かるが、病みつきになるほど旨い。
実はこの製品、通販サイトの売り文句の1つに「煙が少ない」というセールスポイントがあったのだが、自分が使った限りではとくに少ないとは思わなかった。肉汁が垂れたりするとそれなりに煙は出るし、匂いも部屋に広がるので、過度な期待は持たない方がいい。使うときには換気扇を回すか、窓を開けることをオススメする。また、肉やタレがヒーターに付くと汚れがこびりついてしまい、掃除するのがちょっと面倒だ。サイドバーにもタレが付きやすく、これも分解できないので洗いにくいのも気になった。
このような問題点もあるが、なにしろ3000円に満たない製品だ。この額で毎晩のように居酒屋気分が味わえるのだから、安いものである。串焼きを肴に一杯やるのが好きな人には、ぜひオススメしたい逸品だ。
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