“超薄型テレビ”の「UTシリーズ」は、チューナー(Woooステーション)の機能アップが中心になった。録画機能では、従来の「iVポケット」にくわえて250GバイトのHDDを内蔵。加ViXS Systems Inc.のトランスコード/トランスレート技術「XcodeHD」により、500Gバイト相当の録画(BSデジタル放送で約50時間)が可能になった。
ネットワーク関連機能も大幅に増えた。DLNAガイドライン準拠のネットワークプレーヤー機能を搭載したほか、6月上旬に開設予定の独自ポータルサイト「Wooonet」を介して「アクトビラ」やNTTコミュニケーションズの「DoTV」、新しい「ビデオ de メール」といったサービスにアクセスできる。MPEG-4 AVCデコーダーを搭載しているため、アクトビラは「アクトビラ ビデオ・フル」までのフルサポートだ。
ビデオ de メールは、離れて住む家族や親類と写真やムービーを共有し、テレビで視聴できる有料サービスだ。カムコーダーで撮影した動画やデジカメ画像をPCで専用サーバにアップロードすると、送付先のUTシリーズにメールが届き、映像をストリーミング再生できるというもの。アップした動画は、UTシリーズで再生できるMPEG-2あるいはMPEG-4 AVC(いずれも音声はAAC)にサーバ側で変換される仕組みだ。
PC側の動作条件は「Internet Explorer 6」以上。ビデオカメラは同社の「ブルーレイカムWooo」「ハードディスクカムWooo」「ハイブリッドカムWooo」のほか、各社のDVカメラやAVCHD対応のハイビジョンビデオカメラなどを順次サポートする予定だ。
各シリーズの仕様は下記の通り。
新パネルを採用したプラズマ「02シリーズ」は、フルハイビジョンの「P50XR02」をはじめ3製品をラインアップ。トップエンドのP50XR02は、「なめらかシネマ」および「シネマスキャン」を搭載するほか、HDMI接続時に30bitおよび36bitのDeepColorをサポートするなどの差別化が図られている。
録画機能は3製品共通。250Gバイトの内蔵HDDとiVポケットを備え、iVDR-Sへの直接録画や最大9倍速(再生時間に対して)のムーブが可能だ。またテレビ本体からiVDR-Sを取り外した場合でも、どのカセットにどの番組が録画されているかを確認できるライブラリ管理機能、独自のシーン解析アルゴリズムにより自動でチャプター設定を行う「いいとこジャンプ」などを備えた。
もちろんHDMI CECを利用する「Woooリンク」対応。ただし、IP TVや「ビデオ de メール」は搭載していない。
型番 | P50XR02 | P50-HR02 | P42HR02 |
---|---|---|---|
パネル(表示画素数) | 1080フルHDブラックパネル(1920×1080) | 1080HDブラックパネル(1280×1080) | 1080HDブラックパネル(1024×1080i) |
チューナー構成 | 地上/BS/110度CSデジタル×2、地上アナログ×1 | ||
録画機能 | 250Gバイト内蔵HDD+iVポケット、XCodeHD対応 | ||
HDMI | 3 | ||
DeepColor | ○ | なし | |
x.v.Color | ○ | ||
そのほか入出力端子 | D4×2、S端子×2、コンポジット×2、モニター出力、光デジタル音声出力、SDカードスロットなど | ||
なめらかシネマ/シネマスキャン | ○ | なし | |
IP TV/ビデオ de メール | なし | ||
スイーベル対応 | ○(電動) | なし | |
外形寸法(センチ) | 124.2×86.4×36.6 | 124.2×86.4×36.6 | 108.4×76.8×36.6 |
重量(キログラム) | 49.5 | 45 | 36.5 |
実売想定価格(※) | 50万円前後 | 36万円前後 | 26万円前後 |
発売日 | 4月26日 | ||
UTシリーズは、初代「UT 700」シリーズの上位モデルという位置づけ。ただしサイズ構成は、同じ42V型、37V型、32V型となっている。液晶パネルは、いずれも倍速駆動に対応したIPS方式。カラーバリエーションはブラックとホワイトに絞っている。
機能面のアップデートは、主に別体チューナーの「Woooステーション」にある。まず「iVポケット」にくわえて250GバイトのHDDを内蔵。さらにデジタルチューナーも2つ搭載したことで、裏番組録が可能になった。
ネットワーク機能も充実させ、DLNA対応のほか、「アクトビラ ビデオ・フル」や「DoTV」といったIP TVサービスを視聴可能。同社オリジナルの「ビデオ de メール」も利用できる。
型番 | UT42-XP770B/W | UT37-XP770B/W | UT32-WP770B/W |
---|---|---|---|
パネル(表示画素数) | IPS(1920×1080) | IPS α(1920×1080) | IPSα(1366×768) |
チューナー構成 | 地上/BS/110度CSデジタル×2、地上アナログ×1 | ||
録画機能 | 250Gバイト内蔵HDD+iVポケット、XCodeHD対応 | ||
HDMI | 3 | ||
DeepColor | なし | ||
x.v.Color | ○ | ||
そのほか入出力端子 | D4×1、コンポジット×1、モニター出力、光デジタル音声出力、SDカードスロットなど | ||
なめらかシネマ/シネマスキャン | ○/ー | ○/ー | ー/ー |
IP TV/ビデオ de メール | ○ | ||
スイーベル対応 | なし | ||
外形寸法(センチ) | 103.6×67.8×31 | 93.6×65.7×31 | 81.4×58.7×24.9 |
重量(スタンド込み、キログラム) | 20.9 | 17.4 | 13.5 |
実売想定価格(※) | 44万円前後 | 34万円前後 | 27万円前後 |
発売日 | 6月7日 | ||
液晶の「02シリーズ」は、42V型、37V型、32V型の3サイズ。UTシリーズと同様、32V型を除いて倍速駆動のフルハイビジョンパネルを搭載。HDDは内蔵せず、iVポケットを全モデルに装備している。なお、37V型以上はDeepColorをサポートし、42V型はさらに「なめらかシネマ」と「シネマスキャン」の両方を備えるといったサイズごとの機能差がある。
型番 | L42-XV02 | L37-XV02 | L32-HV02 |
---|---|---|---|
パネル(表示画素数) | IPS(1920×1080) | IPS α(1920×1080) | IPSα(1366×768) |
チューナー構成 | 地上デジタル×2、BS/110度CSデジタル×1、地上アナログ×1 | ||
録画機能 | iVポケット | ||
HDMI | 3 | ||
DeepColor | ○ | なし | |
x.v.Color | なし | ||
そのほか入出力端子 | D4×2、S端子/コンポジット×2、モニター出力、光デジタル音声出力、SDカードスロットなど | ||
なめらかシネマ/シネマスキャン | ○/○ | なし | |
IP TV/ビデオ de メール | なし | ||
スイーベル対応 | なし | ||
外形寸法(センチ) | 101.7×71.7×35.8 | 90.1×65.3×35.8 | 78.4×58.6×30 |
重量(スタンド込み、キログラム) | 24.5 | 21.5 | 14.1 |
実売想定価格(※) | 34万円前後 | 24万円前後 | 17万円前後 |
発売日 | 6月7日 | ||
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