再生機能にもちょっと言及しておきたい。
再生時にズームレバーをワイド側に倒すと、前後の写真合計4枚を見られるモード、3×3のサムネイル、さらに、超小型サムネイルを100コマ一度に表示するマイクロサムネイル機能まで用意されている。これはなかなか面白い。
また、再生時にFキーを押すと赤外線通信モードとブログモードが表示される。赤外線はIrSimpleに対応しており、写真を赤外線で送れるのだが、注目はブログモードとのカップリング。
ブログモードはブログ用のQVGAかVGAサイズの縮小写真を作るための機能だが、ブログモードで赤外線送信を行うと「自動的にブログサイズに縮小した写真を赤外線で送信できる」のだ。
これを使えば撮った写真をその場でケータイに送信し、ケータイからすぐ遅れる。そうすればFinePixで撮った高画質な写真をその場でメールやらブログやmixiへのアップができるわけで、結構いいアイデアかも。
「ワイドダイナミックレンジ」の話が長くなったが、それにこだわらずとも、広角スタートの5倍ズーム、キビキビした動作、高感度、優秀な顔認識機能と基本性能は十分にそろっているし、1/1.6インチとCCDがやや大きいだけあって、高感度時の絵もきれいだし、画質にこだわらなければISO12800までいける。
つまり、際だって個性的なわけじゃないが、普通に良くできた安心して使えるカメラといっていい。ダイナミックレンジはオートにセットしておき、あとはシチュエーションに応じてISO感度オートを選んでいけば、たいていの場面に対応できるだろう。
明るいところから暗いところまで、人物から風景まで、幅広く使える基本性能がしっかりしたフルオート系の、他よりちょっと高性能で高画質なコンパクトデジカメである。
それにしても1200万画素か。いつの間にか増えたもんである。
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